股関節と膝を普段からほぐしておく:急な不具合、違和感をやわらげる即効アクション
撮影・中島慶子 スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ モデル・横川莉那(スペースクラフト) イラストレーション・HONGAMA 構成&文・板倉みきこ
「加齢の影響で関節も老化し、変形や痛みが起きやすくなります。そのうえ運動不足や体重の増加などが重なると、股関節や膝まわりに不具合や痛みが起きる可能性は格段に上がります」(鍼灸あんまマッサージ師・石垣英俊さん)
慢性的な痛みがあるならすぐに病院へ行くべきだが、冷えに悩まされる今の時季は、普段問題がない人でも突然関節まわりに不具合を感じやすくなる。
「冷えで血流不足になり筋肉が強ばるので、関節の可動域が狭まり、違和感を感じます。長時間同じ姿勢をしていた後にも、不具合は起こりやすいです」
そこで今回は、トラブルが起きやすい状況別に、不具合をその場で解消できる簡単な方法を教えてもらうことに。
「また、姿勢が不安定だと股関節や膝に過剰に負荷がかかります。普段から、姿勢を支える要の深層筋、横隔膜と腸腰筋をほぐし、活性化させておくことで不具合が起きにくくなります」
普段から横隔膜と腸腰筋をほぐしておこう
椅子に浅めに座る。横隔膜をほぐすには、両手の人差し指、中指、薬指を肋骨の際に、腸腰筋をほぐすには鼠蹊部の際に添える。
息を吸い、吐きながら前かがみになり、3本の指をゆっくり押し込んでいく。最後は太ももに手首をのせ自重をかけて圧を加え、息を吐き切る。背中は丸めず、顎を上げない。息を吐ききったら息を吸って上体を元に戻す。
指の添え方
横隔膜をほぐす際は肋骨自体には触らず、骨の下から指を潜り込ませるイメージで。
ほぐす場所
横隔膜をほぐす場所は、肋骨の下部(八の字に開いた部分)が目安。腸腰筋は鼠蹊部の少し上あたりを刺激するといい。
『クロワッサン』1135号より
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