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「昇る」ポーズで自分のやり方で昇っていきましょうーーDr. 高尾美穂のカラダとココロの整え方

人間って、目指すものがないと生きにくいもの。目標に到達することよりも、もっと幸せなのは、目指して昇りつつある今なのかもしれませんね。

撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

「昇る」空は限りなく高い、自分のやり方で昇っていきましょう

ウォーリア(戦士)のポーズは、全部で4つあります。基本は、根が生えたように足でしっかり地面(床)をつかみ、どっしりとした安定感で下半身を完成させています。

土台がしっかりしているからこそ、上半身は自由自在。のびやかに前へも進めるし、上も目指せる。基礎がいかに大事かを理解できる、とてもいいポーズです。

今回紹介するウォーリアⅣは、別名「天を仰ぐ英雄のポーズ」。

私がこのポーズをとるとき、いつもイメージするのは太陽です。夜の闇から、少しずつ世界を照らし始める太陽は、伸ばした手の先にあって、私はそれを追いかけているのです。

太陽系の中心にある太陽は、人間の生命維持に不可欠。自然に敬い、手を合わせる、崇拝の対象でした。

よく「太陽のような存在」という言い方をしますね。大事なパートナーや家族ではなく、目標だったり、憧れだったりすることもあるのではないでしょうか。そんな対象を持つ人は幸せだと思います。なぜなら、そこを目指して昇っていくことができるから。

空は限りなく高く、終わりがない。行きつくための正解もない。自分のやり方で昇っていけばよいのです。大変だけれど、人生の喜びとは、その過程にこそあるような気がしています。

ウォーリアⅣ
ウォーリアⅣ

両脚を開いて立ち、右足を真横に向けながら膝を曲げていきます。右手を天に向けて伸ばし、左手は背中に回して右脚にのせましょう。深い呼吸をして8秒。反対の向きでも行います。1日1回。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長、婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。最新刊『あしたはきっと大丈夫 心が晴れることば』など、著書多数。

『クロワッサン』1135号より

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