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「引き上げる」ポーズで気持ちをしゃんとさせる【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

人生には大小の波があって、翻弄されることもあります。そんなとき、
カラダとココロを引き上げて生きることを教えてくれるポーズがあります。
  • 撮影・森山祐子 構成&文・越川典子

〈引き上げる〉“ひざからジッパーを閉めるイメージで。 気持ちをしゃんとさせたいときに。”

今回は、ユニークなポーズを紹介しましょう。

まず、足を肩幅くらいに広げ、ハの字にして立ちます。その状態で、両ひざをピタッとつけてみましょう。少しかがむように、片方の手をひざに伸ばし、そこを起点におへそまでデニムのジッパーを上げるイメージで手を引き上げていきます。自然と上体が上がりますが、その間、ひざが開かないように気をつけてくださいね。おへそまでジップアップできたら、両手を頭につけて、その姿勢をしっかりキープしましょう。

いかがですか。キュッと内ももが締められるのを感じませんか。ここは内転筋群といって、ふだんの暮らしでは鍛えるのは難しい筋肉で、意識的に鍛えないと使われることがありません。

同時に、女性に大事な骨盤底筋を収縮させる刺激も加えてくれます

ともすれば、ポーズを続ける間に、ひざとひざが離れたがるかもしれません。そこをグッと我慢して、太ももをぴったり寄せ続けるように意識を向けると、カラダが引き上がります。カラダが引き上がると、気持ちも一緒に引き上がるから不思議です。

日常にはかっこ悪い場面も多々ありますが、ちょっとだけ意識して姿勢を引き上げる。ちゃんと生きようと思わせてくれるポーズです。

ジップアップ

ジップアップ

足をハの字にして立ち、両ひざをつけたところから片方の手でジッパーを上げるようにカラダを起こしていきます。ひざと内ももをぴたっとつけたまま両手を頭につけ、深い呼吸で8秒キープ。1日1回。

高尾美穂

高尾美穂 さん (たかお・みほ)

産婦人科医

イーク表参道副院長。婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。『オトナ女子をラクにする心とからだの本』『人生たいていのことはどうにかなる』など著書多数。

『クロワッサン』1095号より

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