杜仲茶入り豚汁とかぶの明太もち麦あえ【胆汁酸ダイエットの献立】
撮影・青木和義 文・韮澤恵理 料理・落合貴子
具だくさんの豚汁は杜仲茶で煮ると汁物として1人分250mlが自然に摂れる。
もち麦と明太子で野菜をあえ、これだけでバランスのとれた献立に。
豚汁に杜仲茶、あえ物にもち麦を。
豚汁の根菜やこんにゃくは不溶性食物繊維で、腸内をきれいにし、善玉菌を増やしてくれます。適量の豚肉からたんぱく質や脂質も摂れるおすすめの汁物です。
かぶを使った副菜は、葉も使ってβ-カロテンもムダにしないのがポイント。
豚汁
【材料(2人分)】
豚肩ロース薄切り肉 …… 80g
にんじん …… 20g
ごぼう …… 50g
こんにゃく …… 50g
サラダ油 …… 小さじ1
杜仲茶 …… 500ml
味噌 …… 大さじ2
青ねぎ …… 適量
【作り方】
1.豚肉は一口大に切る。にんじんとこんにゃくは短冊に切り、ごぼうは斜め薄切りにする。
2.鍋にサラダ油を熱し、にんじんとごぼうを炒め、火が通ったら杜仲茶を加える。
3.沸騰したらこんにゃくと豚肉を加え、3~4分煮て味噌を溶き入れる。
4.器に盛り、小口切りにした青ねぎを散らす。
(献立のヒント)
具だくさんの汁物にはお刺し身や野菜の煮物、炒り豆腐などの軽めの主菜を添え、ご飯は海苔で巻いて食べるといい。
(副菜)かぶの明太もち麦あえ
【材料(2人分)】
かぶ(葉付き)…… 1株
明太子(薄皮をとる)…… 大さじ1
ゆでもち麦…… 大さじ3
ごま油 …… 小さじ1
【作り方】
1.かぶの茎を少し残して切り落とし、皮をむいてくし形切りにする。茎と葉は刻む。
2.ポリ袋に1と明太子、もち麦、ごま油を入れて軽く手でもみ、器に盛る。
朝食は……
和風なら納豆ご飯と味噌汁。手軽にするなら、もち麦フレークに牛乳をかけ、季節のフルーツを添える。オリゴ糖で甘味を加えるとさらに腸活に。
胆汁酸ダイエットとは
おすすめの5つの食材をしっかり食べて新鮮な胆汁酸を増やし、脂肪細胞を直接刺激して燃える体を作る胆汁酸ダイエットは、慶應義塾大学政策・メディア研究科 教授の渡辺光博さんが発案したメソッド。
「胆汁は、肝臓で作られて、胆たん嚢のうに蓄えられ、人が食事をすると、消化を助けるために分泌される消化液です。とくに脂質を乳化して小腸から吸収しやすくするのが胆汁の役割。その主成分が胆汁酸なのです」(渡辺さん)
胆汁酸ダイエットを成功に導く5つの食材
【杜仲茶】
アスペルロシドの働きで再吸収を抑え新しい胆汁酸を作る(3gの茶葉を煮出して1日1リットル)
【長粒米(インディカ米)】
難消化な高アミロースで食物繊維のように働く(1週間に2回、1回150g)
【もち麦】
β-グルカンが腸を掃除、血糖値も上げにくい優等生(1週間に3〜5日、ごはんなら150g、フレークなら50g)
【納豆】
粘りは食物繊維フルクタン。大豆は消化のいいたんぱく質(毎日に1〜2パック)
【海苔】
良質な食物繊維が腸を掃除。ポルフィランが胆汁の劣化防止(毎日全型2枚)
『Dr.クロワッサン おなかが凹む胆汁酸ダイエット。』(2021年4月13日発売)より。