からだ
くらし

健腸ねばとろ丼とスナップえんどうとお揚げのさっと煮【胆汁酸ダイエットの献立】

そのまま真似したい、胆汁酸ダイエットの献立を、栄養士の落合貴子さんが考えてくれました。たとえば金曜日の夕食なら、こんなメニューで。
  • 撮影・青木和義 文・韮澤恵理 料理・落合貴子

海苔、納豆に加え、オクラの食物繊維、長いものレジスタントスターチが一体となっておいしさにつながる丼。杜仲茶で野菜を煮るのもおすすめ調理です。

丼で納豆、海苔、もち麦、長いも。さっと煮で杜仲茶が。

海苔、納豆のほか、長いもにはでんぷん分解酵素が豊富なので胃の負担を減らします。オクラにはβ(ベータ)-カロテンが多く、たくあんは乳酸菌を含む発酵食。満点レシピです。

野菜を杜仲茶で煮ると効果アップ。コクを出す厚揚げからはたんぱく質も。

健腸ねばとろ丼

【材料(2人分)】
納豆 …… 2パック
海苔(全型)…… 1枚
長いも …… 80g
オクラ …… 3本
たくあん …… 40g
もち麦ご飯 …… 300g
ゆかり …… 少々

【作り方】
1
.長いもは1cmの角切りにし、オクラはさっとゆでて5mm厚さの斜め切りにする。たくあんは食べやすく細切りにし、納豆は添付のたれを混ぜておく。
2.大きめの茶碗にもち麦ご飯を盛り、ちぎった海苔を広げ、納豆、長いも、オクラ、たくあんを彩りよくのせ、長いもにゆかりをふる。全体を混ぜながら食べる。好みで醤油少々をかけても。

(献立のヒント)
これだけでも満足感のある献立ですが、たんぱく質をプラスするなら、切り身魚の焼いたものなどを。杜仲茶を使った味噌汁やお吸い物など温かい汁物を添えるといい。

(副菜)スナップえんどうとお揚げのさっと煮

\大豆と野菜が摂れる!/

【材料(2人分)】
スナップえんどう …… 6本(50g)
厚揚げ …… 1/2枚
杜仲茶 …… 150ml

A 醤油、みりん、酒…… 各大さじ1

【作り方】
1
.スナップえんどうは筋を取り、厚揚げは厚みを半分にして短冊に切る。
2.鍋に1と杜仲茶、Aを入れ、5分ほど煮る。

朝食は……
杜仲茶で野菜スープを作っておき、ストックした長粒米をたっぷり加えてライススープにすれば、一品でバランスのいい朝食に。

胆汁酸ダイエットとは

おすすめの5つの食材をしっかり食べて新鮮な胆汁酸を増やし、脂肪細胞を直接刺激して燃える体を作る胆汁酸ダイエットは、慶應義塾大学政策・メディア研究科 教授の渡辺光博さんが発案したメソッド。

「胆汁は、肝臓で作られて、胆たん嚢のうに蓄えられ、人が食事をすると、消化を助けるために分泌される消化液です。とくに脂質を乳化して小腸から吸収しやすくするのが胆汁の役割。その主成分が胆汁酸なのです」(渡辺さん)

胆汁酸ダイエットを成功に導く5つの食材

【杜仲茶】
アスペルロシドの働きで再吸収を抑え新しい胆汁酸を作る(3gの茶葉を煮出して1日1リットル)

【長粒米(インディカ米)】
難消化な高アミロースで食物繊維のように働く(1週間に2回、1回150g)

【もち麦】
β-グルカンが腸を掃除、血糖値も上げにくい優等生(1週間に3〜5日、ごはんなら150g、フレークなら50g)

【納豆】
粘りは食物繊維フルクタン。大豆は消化のいいたんぱく質(毎日に1〜2パック)

【海苔】
良質な食物繊維が腸を掃除。ポルフィランが胆汁の劣化防止(毎日全型2枚)

落合貴子

レシピ考案

落合貴子 さん (おちあい・たかこ)

栄養士、フードコーディネーター

自然食品メーカーでの栄養カウンセリング、料理研究家のアシスタントを経てフードコーディネーターに。体によい食材をおいしくて簡単なレシピにするテクニックに定評がある。テレビや書籍、雑誌を中心に活躍中。
※プロフィールは雑誌掲載時の情報です。

渡辺光博

監修

渡辺光博 さん (わたなべ・みつひろ)

慶應義塾大学 政策・メディア研究科教授 医学部、環境情報学部教授 ヘルスサイエンスラボ代表

東北大学遺伝子実験施設 博士前期課程修了後、フランス国立ルイ・パスツール大学分子生物学科博士課程卒業。2006年イギリスの科学誌『ネイチャー』に「胆汁酸の調整で肥満と糖尿病が改善」を発表。テレビや講演などで広く活躍。
※プロフィールは雑誌掲載時の情報です。

『Dr.クロワッサン おなかが凹む胆汁酸ダイエット。』(2021年4月13日発売)より。

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間