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こんにゃくのピリ辛炒め煮と2種のアレンジレシピ【腸が喜ぶ薬膳おかず作り置きレシピ】

中医学の知恵を使い、体調に合わせた食材を組み合わせて料理する薬膳。
薬膳にもとづき腸が喜ぶ食材を使った、腸活のための作り置きレシピを料理研究家のちづかみゆきさんに教わります。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・鈴木奈代

こんにゃくのピリ辛炒め煮

こんにゃくは腸を潤し、掃除をしてくれる腸活におすすめの食材。腸だけでなく体の掃除もしてくれる。ただし体を冷やすため、温めてくれる唐辛子と一緒に炒めて。ピリ辛味がたまらない一品。

【材料(作りやすい分量)】
板こんにゃく(200g)2枚
ごま油 大さじ1
かつおだし 200ml
A[醤油 大さじ2 みりん 大さじ2 唐辛子 1/2本]

【作り方】
1.こんにゃくは味染みをよくするためにフォークで両面細かく刺して穴を開け、縦長に半分に切ってから5mm厚さに切る。沸騰した湯に入れて5分ほど茹で、あく抜きする。唐辛子は小さくちぎっておく。
2.鍋にごま油を熱し、こんにゃくを入れて炒める。全体に油が回ったら、かつおだしを加え、やや強火で水分が1/3程度になるまで煮詰める。
3.2にAを加え、中火で時々混ぜながら煮る。水分がほぼなくなったら火から下ろす。
 ↓

(展開 1)こんにゃくと牛肉のコク炒め温玉のせ

炒め油に太白ごま油を。「通便」と「潤腸」効果が。

牛肉と卵を加え、すき焼き風の主菜に。

【材料(2人分)】
こんにゃくのピリ辛炒め煮 100g
牛肉(切り落とし)150g
太白ごま油 大さじ1/2
きび砂糖 大さじ1/2
酒 大さじ1
醤油 大さじ1
半熟卵 2個
七味唐辛子 適量

【作り方】 
1.フライパンに太白ごま油を熱し、牛肉を入れてざっと広げ、きび砂糖を全体に振り入れて炒める。
2.1に酒、醤油の順に加え、こんにゃくも加える。牛肉に火が通ったら火から下ろして器に盛り、半熟卵をのせ、七味唐辛子をふる。

(展開 2)こんにゃくと春菊のキムチ和え

発酵食品のキムチは白菜にも「通便」効果が。春菊も「通便」食材。

キムチ、春菊と腸がよろこぶ食材づくし。

【材料(2人分)】
こんにゃくのピリ辛炒め煮 120g
白菜キムチ 120g
春菊(葉のみ)60g
塩 適量

【作り方】
1.春菊はさっと塩茹でして冷水にとり、3cm長さに切ってしっかりと水けを絞る。
2.ボウルにこんにゃく、キムチ、春菊を入れて和える。

「通便」と「潤腸」に効く作り置き

腸にまつわる薬膳の効能はいくつかあるが、なかでも大切な「通便」と「潤腸」に効く作り置きを、国際中医薬膳師でもある料理研究家のちづかみゆきさんに教えてもらった。

「『通便』は腸の働きを高め、便秘などを解消する働き。『潤腸』は腸を潤滑にし、排便を促す働きです」

この2つに効く食材は、大まかにいうと発酵食品、食物繊維の多い根菜や葉野菜、きのこ類、ナッツ類、オイル類など。これらの“腸がよろこぶ”食材を使って作り置きをしておけば、あとはタンパク質や炭水化物を加えるだけ。簡単に主菜や副菜となる一品が完成し、毎日の腸活につながる。

「しっかりと味付けしているので、そのままでも、お弁当にもいいんです」

ちづかみゆき

ちづかみゆき さん

料理研究家、国際中医薬膳師

現・日本中医学院で薬膳を学び、薬膳料理教室「meixue(メイシェ)」を主宰。雑誌、企業へのレシピ提供やイベント講師などを務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)など。

『クロワッサン』1085号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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