からだ

【益子直美さん】自分と向き合って老化を弱さと受け止め、楽しく生きているかな。

体がいうことをきかない。心が波打つ。生活をスローダウンしてみて初めて見えてきたこととは?
益子直美さんが振り返るこれまでとこれから。
  • 撮影・岩本慶三 ヘア&メイク・サイオチアキ 文・松本あかね 撮影協力・ア・レガ
タレント 益子直美さん 56歳

益子直美さんが湘南に引っ越したのは45歳のとき。3年にわたる不妊治療を卒業してすぐ、不動産業を営む知人に物件を紹介されたのがきっかけだった。

「決め手は大きな桜の木があったのと、果物の木。みかん、プラム、梅、色を感じられるお庭かな。初めて見たとき、癒やされたんですね」

50歳には「心房細動」による心臓発作で大きな手術をすることに。若々しい外見とは裏腹に、アスリートとして我慢を重ねた体は悲鳴を上げていたのだ。

「現役時代に無理したことは、後悔しましたね。若い頃は50代の自分がどうなるか想像もできなかった。いつまでも若くいられると勘違いしていました」

自分を労るようになったのはそのときから。次から次へ起こる体の変化も落ち着いて受け止められるようになったものの、夫に対するイライラが出始めたときは戸惑いが大きかった。

「『監督が怒ってはいけない大会』(小学生向けバレーボール大会。監督が怒ると罰則がある)の活動を始めていたし、そういう自分がショックで。海へ行って頭を冷やしたり、湘南ライフが救いでした。庭と海、富士山が見えて」

この春、ゆっくりと満開になった老木を目にし、今の自分と重ねた。

「『私、今蓄えているからね、もうひと花咲かせるよ』と夫に言ったら大爆笑。遅くてもいい、自分のペースで。もうちょっとかな、自由になれるまで」

学びと癒やし、そして喜び。毎日を支えてくれる心の糧。

天台宗の大阿闍梨によって書かれた『一日一生』の言葉は人生の道標。「思いをSNSで発信して終わらず、行動しなければと思わされます」

出かけるときは水筒に入れていくラクシュミーの「極上はちみつ紅茶」と徳光珈琲のディカフェ。「MAX Bee」の蜂蜜はエネルギー補給に。

「湘南の家でガーデニングを始めてから植物のたくましさ、美しさを感じています」。枕木は江ノ島電鉄で使われていたもの。

「怒る指導は学ぶ機会を奪う」と自身の体験から始めた活動。「60歳を区切りに。それまでに指導者の意識を変えていくことが目標です」

益子直美

益子直美 さん (ますこ・なおみ)

タレント

元バレーボール日本代表。「一般社団法人 監督が怒ってはいけない大会」代表理事。元自転車選手の夫と猫2匹と湘南に暮らす。

『クロワッサン』1070号より

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