呼吸が浅くなっていないかチェックリストで確認を。正しい呼吸で自然治癒力を高める。
一日中深い呼吸をすれば体が整うというのが、呼吸整体師・森田敦史さん流メソッド。簡単な深呼吸の方法を大田垣晴子さんが取材しました。
撮影・青木和義 画文・大田垣晴子 文・田辺 香
〈 基本呼吸法 〉浅呼吸が深い呼吸に変化する。
「深呼吸チェックリスト(前ページ)の項目にチェックが多い人は、浅呼吸している可能性があります。安定した呼吸を身につけるために、合掌するのがポイント。この呼吸法をマスターすると肩や首、腕の緊張が起きにくくなり、浅呼吸の改善に役立ちます」(森田さん)
〈 前屈の自然呼吸法 〉腹部の緊張がほぐれリラックス状態に。
「椅子に座って前屈しながら息を吐くと、胸腔と腹腔が縮小し、体の中から息が押し出されるように出ていきます。前屈状態から体を起こすと、胸腔と腹腔が拡張し、体が引き込むように、自然に息を吸い込みます。3〜5分繰り返し行うとよいでしょう」
〈 深い呼吸へと切り替える呼吸法 〉肋骨や腰が動いて酸素が体をめぐる。
「呼吸に伴って背中、腰、お腹が動くのを実感できるようになります。背中は丸めず、鼠蹊部(そけいぶ)から体を二つ折りするように前屈してください。このとき、体が硬い人は少しお尻を持ち上げてもOKです。おへそが見えるまで、頭を下げないように注意を」
〈 許可の呼吸法 〉当たり前に呼吸が整い、深い眠りに。
「息を吸うと体幹部分が膨らみ、膨らんだ分だけ自然に吐けるようにできています。息を吸ったら頑張って吐こうとせず、自然に出ていくのを許可してください。就寝前に5回ほど繰り返せば落ち着いて眠れます。マスク着用中もこの呼吸法を意識すると酸欠が防げます」
『クロワッサン』1066号より
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