腸活に役立つ生活については、生活リズムを整えるのが基本。
「特に女性が気をつけたいのが便秘。一日1〜2回、大蠕動と呼ばれる腸の内容物を一掃する動きが起こりますが、これは朝起こることが多い。
便は夜寝ている間に作られますから睡眠時間は充分にとり、朝食もしっかり食べる。さらに腸の働きは副交感神経が優位なときに促進されるので、食後は慌てずトイレに行けるリラックスタイムの確保も大切です」(藤橋さん)
また、夜寝る前の入浴は副交感神経を優位にするため、良質な睡眠をとるために大いに役立つ。
ほかにも便が固くならないように水分不足には気をつけ、脂質は控え過ぎないように注意を。適度に体を動かすことも必要だ。
「排便時に使う腹筋やふんばるときに必要な脚やお尻あたりの筋肉の衰えも便秘に関係します。最近は若い世代でもお腹周りの筋肉が弱まって便秘になる人もいますから、簡単な腹筋運動などを取り入れ、日頃から姿勢を良くするように心がけてください」(藤橋さん)
●腸活に役立つ生活習慣
□ 規則正しい生活
昼間は活動的に、夜は副交感神経が優位になるようリラックスして過ごす。3食を決まった時間に摂ることも大切。
□ 水分補給
不足は便秘を招く。必要量をしっかり摂り、胃腸症状を改善する水を選ぶのも手。硬水は便を柔らかくする作用が。
□ 良い油の摂取
脂質が便を包み込むことで排便がスムーズに。極端に脂質はカットせず、良質なオメガ3の油を摂るのがおすすめ。
□ 睡眠、食後の休息
睡眠時間を確保する、食後に休憩する時間をとると副交感神経が優位となるので、腸がよく働き消化吸収が進む。
□ 入浴
湯船にゆっくり浸かると徐々に交感神経から副交感神経優位へ切り替わる。リラックス効果も入眠しやすくなる理由。
□ 規適度な運動
日頃から姿勢は良くし、簡単な腹筋運動や体幹が鍛えられるような運動を習慣にすることも便秘予防のために大切。