からだ

白髪、ごわつき、円形脱毛症。大人の髪トラブルの解消法。

人には言いづらい髪悩みも、原因と対策さえわかればモヤモヤは解消できるはず。女性の頭髪治療の第一人者・浜中聡子さんと、ヘアライター・佐藤友美さんがアドバイスします 。
  • イラストレーション・小迎裕美子 文・小沢緑子

【白髪】Q .白髪が一気に増えた! 隠したいけど、 白髪染めをこまめにするのも面倒だし。

「加齢に伴い髪の色を決定する色素幹細胞の働きが弱まると増えるのが白髪で、今のところ治療法はありません。無理に抜くと毛根が傷つき次に生える白髪がうねったり、髪自体が生えてこなくなるのでやめましょう。頻度を減らしながらカラーリングと上手に付き合うか、ハードルは高いもののグレイヘアに徐々に切り替えていくのがいいと思います」(浜中さん)

濃いブラウンの色素を多く含む白髪染めではなく、ファッションカラー(おしゃれ染め)で明るめの色に染めるのもいい方法。

「黒い画用紙に白をのせると目立ちますが、ベージュの画用紙に白ならそう目立たないのと同じこと。あるいは明るめの毛束を作るハイライトや部分的に明るめにするメッシュを入れても。白髪が伸びてきても紛れますし、次に染めるまで間隔があいても気にならなくなります」(佐藤さん)

一夜で増えるは都市伝説だが、加齢変化なので白髪を受け入れることも必要。

【髪の老化】Q.年々、髪がうねり、ごわつきが増して……。髪も年をとるのでしょうか。

「髪にも曲がり角があり、更年期以降、女性ホルモンの分泌量や血流の低下などの影響で毛量が少なくなったり、毛根にゆがみが生じて髪がうねりやすいことも。20代のピーク時のような髪質に戻ることはありませんが、髪の状態やツヤもそのときどきの栄養状態がてきめんに表れます。食事や生活習慣に気を配りましょう」(浜中さん)

髪質の変化に抗うのではなく、活かす髪型に変える方法もある。

「うねりが気になるならストレートにこだわらず動きのある髪型に。トップのボリュームが気になるなら短く切る、前髪を深く作るなど、変化を逆手にとって。自分でコントロールしやすい髪型に変えたほうが、もっとヘアスタイルを楽しみたくなりますよ」(佐藤さん)

【円形脱毛症】Q.気づいたら後頭部に10円ハゲが! ストレスのせい?

突然、何の前触れもなく一部の髪がゴソッと抜ける円形脱毛症。1カ所だけではなく、頭部の数カ所、あるいは帯状にできる場合も。

「円形脱毛症はストレスが関係すると思われがちですが、あくまでもきっかけのひとつにすぎず、科学的には証明されていません。いわゆるアレルギーの症状で、リンパ球が毛根を敵と勘違いして攻撃しダメージを与える自己免疫疾患となります」(浜中さん)

自然に治る場合もあるが、アレルギー症状のため再発しやすい厄介な面があるという。

「脱毛箇所や大きさによりますが、初期の症状ならステロイドや発毛を促す外用薬や内服薬などで、できるだけ再発や多発化させない治療を行います」

浜中聡子

浜中聡子 さん (はまなか・さとこ)

クレアージュエイジングケアクリニック総院長

女性の頭髪治療の第一人者。薄毛、抜け毛治療を、生活習慣も含めた観点から総合的に行う。著書に『女子のための髪育レッスン』など。

佐藤友美

佐藤友美 さん (さとう・ゆみ)

ヘアライター、コラムニスト

約20年で約4万人ものヘアスタイル撮影に立ち会う。『髪のこと、これで、ぜんぶ。』など、髪に関する著書多数。新刊は『書く仕事がしたい』。

『クロワッサン』1058号より

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