歩幅を広げることは腰痛の改善につながり、腰痛が解消すれば歩幅はますます広がる。
この好循環のループにはまるまで、少し時間がかかるという人がいます。無意識のクセで首や肩に力が入ったり、体幹の使い方のコツがつかめないという人です。
これを解決するためにおすすめなのが、呼吸エクササイズ。その主な目的は以下の3つ。
1つ目は胸郭を使った胸式呼吸で、肩の力を脱力させるコツをつかむこと。ふだんの生活でも肩の力が自然に抜けて姿勢もよくなります。
2つ目は大きくゆっくりした腹式呼吸で、日頃使っていない肋間筋、横隔膜、腹筋群などに刺激を入れ、呼吸に関わる筋肉の機能を高めること。これによって肩の上下運動で浅い呼吸をするクセが改善されます。
最後の3つ目は、腹圧を高めた状態で脚を上下させる動きをカラダに覚えさせること。お腹まわりを広げて息を吸い、その状態を保ったまま鼻で浅い呼吸をしながら動作を行います。
ふだんの生活で重いものを持つとき、腹圧を高めて持つのと、腹圧をかけずに持つのとでは腰にかかる負担が後者の方が大きくなります。ふとしたきっかけでぎっくり腰になるのは、腹圧をかけずに腰に負担をかけてしまうから。このエクササイズで腹圧を高めた状態での動きをカラダに覚えさせれば、腰痛は防げるはず。