メンタルの不調を緩和するヨガ、「牛の顔のポーズ」。
撮影・中島慶子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) 文・菅野綾子
【牛の顔のポーズ】→ 不安感などメンタルの不調を緩和。
「イライラや不安感といったメンタルの不調には、肩甲骨を寄せて胸を張った姿勢をとることが大切。猫背が改善されて胸が開くと、それだけで気持ちが前向きに。また、肩こり改善や二の腕のシェイプアップなどにも効果があります」
(1)右脚が上になるようにあぐらをかき、左腕を上げて頭の後ろで肘を曲げる。
(2)右手で左肘を掴み、胸を張って大きく開く。そのまま5呼吸。
(3)できる人は、右手を下から回し、両手を背中で組むと、さらに胸が大きく開く。そのまま5呼吸。手を左右入れ替えて同様に。
【正面から見ると】
3の際、できる人は脚をクロスさせると骨盤が閉じ、腰痛の改善にもつながる。
基本の呼吸法
ヨガでストレッチをすることには、さまざまなメリットがある、とヨガインストラクターのキコさん。
「ヨガで最も大切なのは呼吸。過度な負荷をかけてグイグイ伸ばそうとしなくても、息を吐く時の力を使えば無理なく体をゆるめていけるのです。さらに吸う息で内側から体を広げることで、加齢により体が硬くなっている大人の女性でも、けがをしにくいという利点が。また、呼吸が深まると副交感神経が優位になるので、体が温まり、リラックス効果も得られます」
まずは、ポーズを取る時に意識すべき基本の呼吸法の確認からスタート。ポーズに集中しすぎると、息が止まってしまいがちなので注意しよう。
胸式呼吸と腹式呼吸を組み合わせた完全呼吸が基本で、鼻から吸って鼻から吐く。手を胸とお腹に当て、息を吸った時にどちらもしっかり膨らんでいるか確認を。息を深く吐き切ることを意識すると、体が伸びやすくなる。
『クロワッサン』1051号より