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一日の終わりにストレッチで整えたい、背骨の安定には欠かせない内ももの筋肉。

背骨に限らず、骨は筋肉によって支えられています。その筋肉が固まれば、背骨に歪みが生じます。
その歪みがさらに不調を呼び……。ストレッチで筋肉をほぐし、背骨を健康に。
鍼灸師であり指圧師の石垣英俊さんに教わります。

撮影/岩本慶三 文/石飛カノ モデル/北川リサ スタイリング/高島聖子 ヘアメイク/村田真弓

内ももの筋肉を刺激して背骨を引き上げ。

太ももの内側にある筋肉を引き締めて立つと、背骨が上方向に伸びるのがわかる。太ももの内側の筋肉は内転筋群といって、とても大きな筋肉だが、日常生活では刺激を入れることが難しい。

とはいえ、背骨の安定には欠かせない筋肉なので、一日の終わりにストレッチで整えたい。

一つめのストレッチは肩を内側に入れる肩入れ、二つめのストレッチはあぐら姿勢で行う前屈。どちらかやりやすい方を選んで行えばOK。

肩入れ

一日の終わりにストレッチで整えたい、背骨の安定には欠かせない内ももの筋肉。

椅子に浅く腰かけて両足を大きく開く。つま先は斜め45度外側に向ける。左右の手は膝の上に乗せ、やや前傾姿勢に。
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一日の終わりにストレッチで整えたい、背骨の安定には欠かせない内ももの筋肉。

右斜め方向に上体をねじって倒しながら、左手で膝をぐーっと押して左肩を内側に回し入れる。最後は顔と上体をひねりながら起こし、右方向に。内ももの伸びを意識。反対側も。

NG

一日の終わりにストレッチで整えたい、背骨の安定には欠かせない内ももの筋肉。

上体が起きていないため、肩が入り切っておらず、内ももが十分に伸びていない。

あぐら前屈

一日の終わりにストレッチで整えたい、背骨の安定には欠かせない内ももの筋肉。

床の上にあぐらをかいて座る。左右の足の裏を合わせ、両手で足先を握る。股関節が硬い人は両膝が床から浮いても構わない。
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一日の終わりにストレッチで整えたい、背骨の安定には欠かせない内ももの筋肉。

息を吐きながら上体を前に倒し、3〜5呼吸キープ。膝を床につけられない人は、両肘で膝を床に向かって押すだけでもよし。

  • 石垣英俊

    教えてくれたのは

    石垣英俊 さん (いしがき・ひでとし)

    鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師

    静岡県出身。臨床家の父親に鍼灸治療を師事。体の痛みや不調に悩んでいる人へ、よりよい施術、環境、アドバイスを提供すべく研鑽を積んでいる。神楽坂ホリスティック・クーラ(R)代表。著書多数。

『Dr.クロワッサン 痛みとコリをすっと消す、自分でできる整体』(2020年4月28日発行)より。

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