顔のライン崩れの原因は頭のコリ!? 虻川美穂子さんとともにセルフチェックを。
撮影・青木和義 スタイリング・野田奈菜子(アップワード) ヘア&メイク・綿谷菜那 文・石飛カノ
鏡の前でフェイスラインの輪郭がぼやけてきたことにある日ふと気づく。40歳を過ぎた頃から、そんな経験をする人は少なくない。タレントの虻川美穂子さんも、そのひとり。
「顔全体が下に垂れてきたなと思います。目の下のたるみやほうれい線、おでこのシワなどもそうだし、気になるといえばもう全部です!」
そんな悩みに応えてくれるのは、数多くのクライアントから絶大な支持を得て、エイジングデザイナーとして活躍する村木宏衣さん。虻川さんは過去に本誌で村木さんからセルフフェイスケアを教わった経験がある。今回は小顔やリフトアップ効果抜群の村木式「頭ほぐし」を伝授してもらうことに。
気になるのは顔のたるみなのに、なぜ頭ほぐし? その理由は、
「顔と頭は筋肉と筋膜でつながっているからです。頭が凝って筋肉や筋膜の動きが悪くなると、顔の筋肉を引き上げる力が弱くなり、たるみやほうれい線などが目立ってきます。そういうイメージをお持ちの方は少なくて、みなさん、えー!って驚かれます」
と村木さん。頭が凝る原因は悪い姿勢、歯の食いしばり、スマホやパソコンの長時間使用、ストレスなどさまざま。さらに、このコロナ禍ではマスク生活で、耳や頭がより凝りやすいのだそう。
「私も前回、村木さんに頭が大事ということをお聞きして驚きました。それで、何十年かぶりに髪の毛をブラシでとかすようになったんです。だから、頭皮は柔らかいと思うんですけど」
頭皮の健康状態には少々自信ありの虻川さん。
「すばらしいです。ブラッシングはただ髪の毛を整えるだけでなく、実は血行を促して頭皮の環境をよくする効果もあります。頭皮ケアにも、顔のケアにもなるんです。さっそく、頭のコリをチェックしてみましょう」
まずは虻川さんとともに、コリのセルフチェックを。
あなたは大丈夫? 頭のコリをチェックしてみよう。
「人差し指でおでこの筋肉を確認しましょう。次は頭頂部を触って同じくらい動くかを確認します」
村木さんの指示どおりに、頭を触ってみる虻川さん。
「痛っ、全然動かない!」
本人が想像していたより、頭にコリがあることが判明。
「頭皮がこんなに動かないことに全然気がつきませんでした。私、顔をマッサージするとすごく柔らかいんです。だからいけるかなと思ったら、顔の半分も動きません」
チェックを進めていくごとに、コリを自覚してショックの様子。
「虻川さんの場合は右の食いしばりが強く、緊張して張っていますね。頭のコリをとっていくと、なだらかになって顔の印象も変わりますよ」
おでこと頭皮が同じように動く?
まず、人差し指の腹でおでこを触って動かしてみる。続いて頭頂部のあたりを同様に人差し指で動かす。どちらも同じくらい動けばOK。「痛っ、頭のほうは全然動かない」(虻川さん)
頭皮を指でつまむことができる?
続いて頭頂部に親指と人差し指を当て、つまんでみる。頭がほぐれていれば、顔の皮膚と同じようにつまめるはず。つまめない場合は頭が凝っている証拠。「えっ、え? つまむ??」
側頭部をこぶしで押すと痛い?
左右の手で握りこぶしを作り、指の平らな面を側頭部の髪の生え際に当てる。そして小さな円を描きながらゴリゴリと圧迫。痛いと感じたら頭にコリが。「おわー、痛っ、いったーい!」
後頭部下側、頭のハチが四角い?
両手の指を組んで後頭部に手のひらを当てる。頭頂部も同様に。頭が凝ると頭蓋骨が歪み、ハチが張ってゴツゴツとした感触に。「あー張ってます。昔はアーモンド形だったのに……」
『クロワッサン』1053号より
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