からだ

疲れをとるために、かえって疲れることをしていませんか?

  • イラストレーション・松元まり子 文・佐野由佳、小沢緑子

(かえって疲れること6)眠れない時

× 眠れない夜は、羊を100匹数える。

眠れない、眠らなくちゃとイライラして交感神経が優位な状態になりかけてしまうと、さらに眠りにくくなります。

○ 寝つけないときは、いったん起きる。

いったん布団から出て、水を飲んだり、トイレに行ったりしてみるほうが気分がリセットされて、逆に眠りやすくなるものです。スマホやたばこは刺激になるので逆効果です。

(かえって疲れること7)寝る姿勢

× 仰向けで寝るほうが体が休まる。

仰向けだと舌の根元やのどの筋肉が下がって、空気が出入りしにくくなり、脳が酸欠ぎみに。疲れがとれにくくなります。

○ 右を向いて寝ないと疲れがとれない。

横向きのほうが呼吸がしやすく、いびきをかきにくくなります。体の右側を下にすると、胃の消化も助けられて自律神経の負担が大幅に減り、疲労回復を促すことができます。

(かえって疲れること8)寝室

× 遮光カーテンで寝室は真っ暗にする。

日が昇ったら活動し、日が沈んだら休息という「生体リズム」に沿って起きることができず、自律神経が乱れてしまいます。

○ 朝日が入るよう、少し開けておく。

朝日が入ると、まぶたを通して光を感じ、「朝だからそろそろ活動を」と、脳が目覚めます。自然のリズムに沿って寝起きするのが自律神経にも負担がなく、もっとも疲労を回復できます。

(かえって疲れること9)仕事

× 仕事は集中して一気に片付ける。

同じ作業を続けると、脳の同じところを使い続けるので疲れます。「飽きる」のは脳が疲れた証拠。休憩をとりましょう。

○ 仕事に疲れたら無理せず休む。

「飽きたなー」と思っているのに、根性を入れようとしても、脳神経の働きが落ちて効率が上がりません。3時間作業して15分休憩より、1時間ごとに5分休憩が効率的です。

(かえって疲れること10)友だち付き合い

× 友だちとは本音でどっぷり付き合う。

深く、真剣に付き合うと、本音をぶつけ合うことになり、傷ついたり、ストレスになったり、疲れる原因となることも。

○ 友だち付き合いは、広く浅くライトに。

家族以外の人間関係は、あまり深入りせず、ほどよい距離を保って付き合うほうが疲れないかもしれません。TPOによって相手を代えるなど、無駄なストレスは排除しましょう。

(かえって疲れること11)いやなこと

× 今日できることは今日のうちにやる。

いつもオーバーワークぎみに、あれもこれもと欲張ると、脳が疲れてたまりません。まずは優先順位を考えてみましょう。

○ 明日でもいいことは、今日、無理しない。

明日でもいいことは、無理して今日やらなくてもいい。優先順位をつけると、やみくもにやるよりずっと効率的。自律神経が疲れることもないので、疲労に強い脳をつくることにも。

梶本修身

監修

梶本修身 さん (かじもと・おさみ)

東京疲労・睡眠クリニック院長

1962年生まれ。医学博士。2016年、「一人でも多くの疲労に悩む人を救いたい」と、東京疲労・睡眠クリニックを開院。穏やかな物腰と的確な診察が信頼を集めている。著者多数。

『Dr.クロワッサン 新装版 疲れないコツ』(2019年7月29日発行)より。

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