骨力の低下は年齢とともに進みます。女性ホルモンの分泌量が多い20代をピークに少しずつ低下し、閉経前後に極端に下がることがわかっています。できれば40代から骨粗しょう症にも注意するのが理想。早期なら食事や運動で改善することができます。
骨粗しょう症は自覚がないため、50代では転んで骨折して気づく人が多く、その後は姿勢の悪さや身長が低くなるのが、発見のきっかけの大多数。
60代になると背骨の圧迫骨折が急増します。少しずつ進行するために気づかないことが多く、「いつの間にか骨折」として警鐘が鳴らされています。
背中が丸くなり、身長が低くなる以外に、腰や背中が痛むことも少なくありません。もしやと思ったら、一度医療機関を受診してみましょう。
背骨の圧迫骨折は1つ折れる(つぶれる)と2つ目の骨折が起きる可能性が倍増します。これを「骨折の連鎖」「ドミノ骨折」と呼びます。背骨以外でも骨折の連鎖には注意が必要です。