からだ

この高熱はコロナ? インフル? まず、どこで受診すればいいですか?

風邪やインフルエンザなど、発熱や咳を起こす感染症と、新型コロナウイルス感染症の症状はよく似ています。
もしや新型コロナでは? 心配なとき、どんな行動をとればよいでしょうか。
呼吸器内科医の石田直さんに教わります。
  • 文◦及川夕子 イラストレーション◦松元まり子

自己判断は禁物。インフルから検査を。

「症状だけで、インフルエンザか新型コロナかを鑑別診断するのは、医師でも難しいもの。自己判断せずに、医療機関で検査を受けて欲しい」と石田さん。

突然の高熱や筋肉痛など、インフルエンザに典型的な症状があれば早めの受診が勧められます。両方の可能性が考えられる場合でも、まずは検査や治療法が普及しているインフルエンザから調べるのが一般的な手順だそう。

風邪症状が長引く(4、5日)、息苦しさ、だるさ、胸痛の症状が強い場合にも医療機関の受診が勧められます。より重症化しやすい高齢者や乳幼児、妊婦、基礎疾患がある方は、症状が軽くてもかかりつけ医に相談しましょう。

新型コロナの濃厚接触者の可能性がある場合、自治体の相談窓口や「帰国者・接触者相談センター」またはかかりつけ医に電話を。

「受診の際は、マスク着用で人と距離を取ることを忘れずに。仕事は休むようにしましょう。家族や同居されている方も熱を測るなど健康観察をし、不要不急の外出を避けてください」

『Dr.クロワッサン 新型コロナ インフルエンザ 感染症に負けない、カラダをつくる。』
定価:780円 (税込)

寒い季節を迎え、新型コロナウイルスの感染拡大が心配されています。
感染症を正しく恐れて対処する基礎知識について専門医に話を聞いてきました。

また、運動不足解消のための呼吸法やストレッチ、喉や鼻を乾燥させない暮らし方や食事なども紹介します。
新型コロナにもインフルエンザにもかかりたくない人のための感染症対策の決定版!

石田 直

お話を伺ったのは

石田 直 さん (いしだ・ただし)

呼吸器内科医

倉敷中央病院副院長兼呼吸器内科主任部長。京都大学医学部卒。呼吸器感染症を専門として診療を重ねる。
京都大学臨床教授。日本感染症学会インフルエンザ委員会委員長・インフルエンザ/ COVID-19 アドホック委員会委員長。「院内肺炎ガイドライン」作成委員。

『Dr.クロワッサン 新型コロナ インフルエンザ 感染症に負けない、カラダをつくる。』(2020年11月30日発行)より。

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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