からだ

プロに教わる洗髪の基本。まず頭皮の濡らし方を意識して。

毎日の洗髪、ブロー、ブラッシングの方法を少し見直すだけでも、髪のツヤは見違える。その基本を髪のプロ、大谷猶子さんに聞いた。
  • 撮影・黒川ひろみ(商品) イラストレーション・酒井真織 文・小沢緑子

[洗い方]頭皮の濡らし方、洗い方、すすぎ方が健やかさを保つカギ。

最初に意識してほしいのが、髪より頭皮をよく濡らすこと。
「その後のシャンプー剤の泡立ちがよくなりますし、古い皮脂など、落ちにくい油性の汚れを泡がキャッチ。その結果、ゴシゴシ力を入れなくても汚れをすっきりと洗い流すことができます」(大谷さん)。
洗髪のタイミングは朝でも夜でもライフスタイルに合わせて。
「夜洗えば寝ている間に分泌される皮脂で翌朝の髪はしっとり、朝洗えば皮脂が少ない分、髪にボリュームが出やすくなります」

[STEP 1]髪だけではなく、 頭皮まで濡らす。

「頭皮まで濡らすためにはシャワーヘッドを手に持ち、頭の形に沿わせながら動かして」(大谷さん)。もう片方の手で濡らしたい部分の髪をかき分けていくことも忘れずに。

[STEP 2]シャンプー剤は手にとったら確認を。

どのくらいの量のシャンプー剤を使っているか把握するためにも、手にとったら確認を。「髪の長さや汚れ具合でも異なりますが、頭皮全体に行き渡り、充分に泡立つ量が適量です」

[STEP 3]手のひらにのばし、配分しながらつける。

シャンプー剤は一度につけず、手の上で広げてから頭皮全体に少しずつつけていくことがポイント。「頭頂部、側頭部、後頭部、えり足の4カ所くらいに配分を」

[STEP 4]指の腹を頭皮にあてることを常に意識。

頭皮にシャンプー剤をなじませてよく泡立てるために、指の腹を使ってマッサージをするように揉み洗い。「泡立ちが悪いときは湯を足し、空気を含ませるように指を動かします」

洗う部位の順番は最初から決めておく。

あらかじめ洗う部位の順番は決めておくのがよい。「前頭部〜頭頂部、側頭部、後頭部、えり足の順にすれば、頭皮の隅々まで洗えるはず。ルーティンにして洗い残しを防ぎましょう」

[STEP 5]流す際は湯が頭皮にあたるよう調整。

STEP1同様、シャワーの湯が頭皮にかかるよう調整しながら念入りに洗い流す。「やはり前頭部〜頭頂部、側頭部、後頭部、えり足の順に丁寧にすすいでいきます」

[STEP 6]トリートメント剤は両手で揉み込む。

髪の水気を軽くとった後、トリートメント剤は両手で揉み込むように毛先中心につける。「パサつきが気になる部分には多めに。2〜3分ほどおけば髪にしっかり浸透します」

[STEP 7]シャンプー同様、頭皮まで洗い流す。

「毛先中心につけてもやはり頭皮にもトリートメント剤は付着するので、流すときは頭皮を最初に」。充分にすすぐことで、トリートメントの成分が髪にまんべんなく広がる利点も。

大谷猶子

お話を伺ったのは

大谷猶子 さん (おおたに・なおこ)

ヘアスタイリスト

「ヘア オルタネ」主宰。毛髪診断士。頭皮や髪について深い知識をもち、サロンワークの傍ら、雑誌などでヘアケアのアドバイスも行う。

『クロワッサン』1033号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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