湯に入れるとシュワッと泡立つ入浴剤がおなじみになりました。温泉によっては皮膚表面に細かな泡がたくさんつく炭酸泉もあります。
泡のお風呂は実は毛細血管と緊密な関係です。泡の正体は、ソーダ水と同じ炭酸です。炭酸の刺激によって、血管壁から血管を拡張させる働きのある一酸化窒素が分泌されます。血液は1分間程度で全身を巡るので、全身の血管が拡張し、体を温めたり、ほぐしたりする効果が得られます。
最も手軽なのが固形の入浴剤。炭酸ガスの発生量やプラスアルファの香りなどは製品によって異なるので、好みのものを選ぶといいでしょう。
炭酸はぬるめのお湯によく溶け込むので、36~41度の湯温にじっくり浸かるのがおすすめ。15分くらいすると、炭酸が血管に働きかけてくれます。ただし、入浴剤でも温泉でも、ぬるい湯に長く浸かりすぎると、のぼせて貧血を起こすこともあるので適度に。