からだ

ストレスや緊張を感じたら、マインドフルネスで心と脳を完全に休ませる。

  • 文:韮澤恵理 イラストレーション ヤマグチ・カヨ 

[ マインドフルネス2つの方法 ]

脳を休めて何も考えずに無になるのがポイント。
座禅のように座って瞑想しても、何も考えずに歩いてもいい。

瞑想する

座禅を組んだり椅子に座ったりして静かに。

(1)目を閉じて何も考えない。浮かんでくることを無視し、頭の中を空っぽにする。

(2)ゆっくりと呼吸に合わせて1から10まで数え、これを繰り返す。息をしていること、空気が口や鼻から体内に入り、吐き出していることだけに意識を集中するといい。

※無理のない姿勢で行うのがポイント。背筋を伸ばし、呼吸に意識が集中できることが大切。

(できなければ!)ソファに座ったり、立ったままでもOK。

ウォーキングする

外に出て気分を変え、歩きながら行うのもいい。

(1)できるだけ静かな道を選び、一歩一歩を1、2、1、2と数えるように歩く。歩いていることに意識を向け、頭の中を空っぽにする。

(2)手足を動かしていること、呼吸をしていることだけを考えるように集中する。

瞑想のように座っても一心不乱に歩いてもいい!

マインドフルネスの行い方には特にルールはありません。最も簡単で効果的なのは、椅子に座る、床にあぐらをかく、ゆったりと立つなど一定の姿勢をキープし、目を閉じて何も考えず、ゆっくりと呼吸をし、息の出入りだけに集中する方法です。

座禅を組んで瞑想するようなイメージで、頭の中に何が浮かんできても無視し、呼吸をしている自分だけに集中します。

もう一つ身近な方法が、何も考えずにウォーキングをする方法です。できるだけ騒音の少ない安全なコースを選び、ゆっくりと歩きます。このとき、何か考えるのではなく、自分の歩数や呼吸に意識を集中し、歩くことに専心するのがポイントです。呼吸も、コントロールするのではなく自然にまかせ、胸やおなかなどに感覚を集中させます。

人は座っていたり、歩いていたりすると、次々に気がかりなことが思い浮かんでくるものですが、そうしたことをいったん置いておいて、体だけを意識すると心の静まりを感じることができます。

根来秀行

監修

根来秀行 さん (ねごろ・ひでゆき)

医師、医学博士。

東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学医学部客員教授、フランス国立保健医学研究機構客員教授、杏林大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。『毛細血管は増やすが勝ち!』(集英社)、『ホルモンを活かせば、一生老化しない』(PHP研究所)、『老けない、太らない、病気にならない 24時間の過ごし方』(幻冬舎)、『【図解】毛細血管が寿命をのばす』(青春出版社)など著書多数。

『Dr.クロワッサン 毛細血管を増やして、血流力をつける!」(2018年11月15日発行)より。

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