毎日の習慣にしたい6つの腸ストレッチ。
文・吉田真緒 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 モデル ・くらさわかずえ
外側からのさまざまな刺激で、固まった腸をぐんぐん動かす。
[お腹しぼり]
【お腹をギューッとしぼって腸のぜん動運動を促す。】
深呼吸をしながら、お腹をギューッとつかみ、奥に向かって働きかけます。体を前に倒しながら腸をしぼるような気持ちで行いましょう。腸全体に圧力が伝わり、ぜん動運動が促されます。
腸も筋肉と同様に、動かさなければ硬直してしまいます。外から直接刺激できる内臓なので、手でほぐさない手はありません。お腹しぼりを定期的に続ければ、多くの腸トラブルが解消され、予防にもなります。ぽっこりお腹をへこませ、くびれをつくる効果も期待できます。
1.足を肩幅に開いて立ち、両手で両脇をつかむ。
2.鼻からゆっくり息を吸いながら、全身をぐっと伸ばす。胸を張るようにして、上半身をやや反らせる。
3.口からゆっくり息を吐きながら、上半身を前にゆっくりと倒し、同時に両手で脇腹をギュッとしぼっていく。
4.倒せるところまで倒しながら、息を吐ききる。息を吸いながら上半身を戻し、手をゆるめる。1~4を5~10回繰り返す。
[上体反らし腸ストレッチ]
【リラックスしながら体の前面を伸ばし、腸を刺激。】
うつ伏せの姿勢で上半身を反らし、お腹を伸ばして腸を刺激するストレッチです。同時にひざを曲げることで、お腹だけでなく体の前面全体が伸びて、血行もよくなります。
2の体勢を維持したまま深呼吸を行うと、副交感神経の働きが高まります。副交感神経が働き始めると、ぜん動運動がより活発になります。ただし、ゆったりとできる範囲で。上半身を反らしすぎると、交感神経が優位になって逆効果です。寝る前や起きた直後に、布団の上で行ってもよいでしょう。
1.うつ伏せになり、足は肩幅に開いて伸ばす。両手のひらは、胸の横で床につける。
2.腕の力で上半身を起こし、つま先を引き寄せるようにひざを曲げる。前面全体が伸びているのを感じながら30秒静止する。
『Dr.クロワッサン 名医が教える腸ストレッチで、自律神経はよみがえる。」(2019年1月15日発行)より。