これからのオーラルケアは、細菌コントロールが基本。
歯、歯ぐき、歯並びなどに起こる問題症状は、早めに改善するのが得策。最新の知見などを元に、歯科医の小原澤友伸さん、坂本紗有見さんがわかりやすくポイントを解説。
イラストレーション・かざまりさ 文・板倉みきこ
オーラルケアとして今後注目したいのは、自分の口腔内の細菌バランスを知っておくこと。
「虫歯も歯周病も細菌の感染ですから、口腔内の細菌をコントロールしていくことが大事です。自分が虫歯になりやすいタイプだとわかっていれば、日々のケア、歯科医などプロに頼むケアの頻度や内容が決まってきます」(小原澤さん)
海外では、さまざまな菌種を特定する詳細な検査方法があるが、より簡単に口の中の環境がわかる機械が、数年前に日本に登場した。
「シルハという、5分ほどで判定できる唾液検査です。虫歯や歯周病、口臭のリスクチェックができます。歯科医の経験や患者の症状だけでなく、このデータがあることで、より効果的な治療と具体的な対策を提案できるのが利点です」(坂本さん)
小原澤友伸(こはらざわ・とものぶ)さん
歯科医。銀座6丁目のぶデジタル歯科院長。米国口腔インプラント学会、顎咬合学会専門医。http://www.nobudental.net
坂本紗有見(さかもと・さゆみ)さん
歯科医。銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81院長。日本アンチエイジング歯科学会常任理事。大人の歯列矯正を推進。
『クロワッサン』1016号より
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