からだ
くらし

作家・小川糸さんのだしがおいしさの決め手。自慢スープレシピ。

繰り返し作る味、とっておきの一皿……。
スープを愛する小川 糸さんに自慢のレシピを教えてもらいました。
  • 撮影・小川 糸 文・小沢緑子

昆布や鰹節で丁寧に取った、だしのおいしさが決め手。

すりおろし蓮根スープ

「いい昆布を使えばだしを引いた後に佃煮にもできるので、できるだけ上質な昆布を使うようにしています」

【材料(1人分)】
蓮根100g前後 昆布だし(切り落としの羅臼昆布で水出し)200ml 塩少々 柚子の皮または柚子の皮の粉末少々

【作り方】
1.蓮根は皮をむき、水に浸してアク抜きをした後にすりおろす。
2.鍋に昆布だしを入れて火にかけ、沸騰しかけたら1をちょうどよくとろみがつくよう加減しながら少しずつ加えて煮る。塩で味を調える。
3.器に盛り、柚子の皮をあしらう。

ベーコンとなめこのパスタ入りスープ

ベルリンに滞在していたときも、乾燥なめこや舞茸などの乾物類を日本から持参し、料理に使っていたそう。

【材料(1人分)】
ベーコン、乾燥なめこ(生でも)、グリーンピース各適量 昆布と鰹節のだし(だしパックでも)適量 ショートパスタ適量 塩・こしょう各少々 オリーブオイル少々

【作り方】
1.ベーコンは細切りにし、乾燥なめこは水で戻す。
2.鍋にだしを入れ、1を加えて火にかける。同時進行でショートパスタを茹でる。
3.2の鍋に茹でたショートパスタ、グリーンピースを入れてひと煮立ちしたら、塩・こしょうで味を調え、火を止める。オリーブオイルを回しかけて出来上がり。

ここ数年、ベルリンと日本を行き来しながら小説を執筆していた、作家の小川糸さん。

「ベルリンでも日本にいるときと同じように、食事も和食が基本。味噌も自分で仕込んでいました」

スープは、ホッとしたいときに作りたくなるという。

「すりおろし蓮根スープは、20年近く前、料理上手な年上の友人から教わりました。決め手は濃厚な昆布だしで、羅臼昆布の切り落としを使い、水出しをしています。ここに焼き餅を入れるのもおいしいんですよ」

ベーコンとなめこのパスタ入りスープは、家にあるものだけで食事を済ませたいときに作る。

「何はともあれ、スープさえあればお腹が満たされ温かい気持ちになれるので。それにパスタを加えれば、これひとつで食事が完結。だしは昆布と鰹節で取るのが理想なのですが、ラクをしたいときに作るスープなのでだしパックも使っています。ベーコンとグリーンピースは冷凍庫にあるものを、なめこは生でももちろんいいのですが、日本の乾物は素晴らしくおいしいので私は乾燥なめこを戻して使うことが多いです」

小川 糸(おがわ・いと)さん●作家。小説『食堂かたつむり』が、伊と仏で文学賞を受賞。新刊は、ベルリンで執筆した『ライオンのおやつ』。撮影・森山祐子

『クロワッサン』1012号より

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