A.命に関わらない良性の病気です。
子宮筋腫は子宮の筋肉にできるコブ、良性の腫瘍のこと。
「腫瘍=がんと勘違いし、診断を聞いて狼狽される人がいますが、子宮筋腫の腫瘍は良性。どんなに大きくなっても、がんのように健康なほかの組織を破壊したり、転移したりしないので、命に関わる問題にはなりません。婦人科疾患の中で最も多い病気で、成人女性の3〜4人に1人は筋腫を持つと言われているほど。ごく一般的な病気です」(松村さん)
子宮筋腫は発生する場所によって、大きく3つに分けられる。
「子宮筋腫の約7割に当たるのが、子宮の筋肉の中にできる筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)。子宮の表面を覆う漿膜(しょうまく)の下にできるのが、漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)。数は少ないけれど、一番症状が出やすく発見が早いのが、子宮内膜のすぐ下に発生する粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)です」