5種類の色を揃える基本からもう一歩進んで、自分に合わせてアレンジした食事を取り入れてみるのもおすすめ。
「体に熱がこもりやすい人は体を冷ますきゅうりやトマトなどを1年にわたって食べる。冷え性の人は夏でも冷房による冷え防止として、体を温めるしょうがをお味噌汁に入れる。その人にとってふさわしい食事を考えるオーダーメイドの食事が薬膳です」
また、食材の色は“人生の季節”とも関連しているという。
「10〜20代は植物が芽吹く春で色は青。まさに青春。私たち世代の50代は季節でいうと秋で色は白。体を潤す白い食材、松の実、豆腐、白ごまなどは1年を通して摂りたいですね」
さらに、5色の中で体質や年齢にかかわらず、欠かせないのは黒の食材。
「わかめ、昆布、しいたけ、黒きくらげなどの黒い食べ物は生命力を養うアンチエイジング食材。でも、食事で黒を取り揃えるのは意外と大変なので、ついつい不足しがち。そんなとき便利なのが“ちょい足し”の副菜です」
小分けにして冷凍しておけば、さっと黒が足せてアンチエイジングの準備がいつでも整います。