そんなふうに取材を続けていた中、妊娠。幸せな思いとは裏腹に、仕事は? 保育園は? と思い悩むことも増えたが、仕事復帰した人々のポジティブな様子に、
「私も楽しくやれるかもしれない、と思えました」
子どもを持たない決断をした人、専業主婦、同性愛の人、シングルマザー……引き続き、さまざまな立場の人の話を聞いたが、
「子どもがいようがいまいが、したいことをあきらめる生き方のほうがしんどそう、と感じましたね。子の人生と自分の人生は別もの。それを一緒くたにするから自分が犠牲になってる気がして苦しくなる。実は夫が割とその耐え忍ぶタイプで。産後、全く遊びに行かなかったのが、最近やっとアイドルのライブに出かけました(笑)」
大勢の人の話を聞けば聞くほど、心がラクになっていったという犬山さん。既に子育てを終えたある女性には特に勇気づけられたそう。やりがいある仕事をしながらの出産をどう決意したのか聞くと、