冬のお手入れに取り入れたい、
オイル美容のすすめ。
最近、食でも美容でもオイルが注目を集めています。しかも今季は美容オイルの新製品が目白押し。オイルって、そもそも肌にどんな効果があるの? べたべたしない? など、素朴な疑問を漫画家の倉田真由美さん、ビューティレシピストの松見早枝子さんが、美容ジャーナリストの倉田真由美さんに聞きました。
倉田真由美さん(以下、倉田) 実はオイルって人類史上最古の化粧品なの、ご存じでした?
倉田真由美さん(以下、くらたま) 確かに、椿油とか馬油とか、昔からありますね。
倉田 そう。クレオパトラの時代からお肌のケアにオイルを使っていました。
松見早枝子さん(以下、松見) そういう意味ではガミラシークレットのオイルは昔ながらの製法で作られているようです。トロッと重めのテクスチャーでハーブの効能もあって。
倉田 私が好きなシスレーのオイルは、翌朝の肌感が変わるというか、つるんと鞣なめしたようなツヤが出ました。ボトルは小さいけど、長持ちします。
くらたま お高いものは顔に使わないともったいないですが(笑)、でもどれもほんの1滴でもよくのびますね。
倉田 1滴、2滴で肌をしっかり潤わせると思うと、多少お値段が張ってもコスパはいいと思います。
松見 とはいっても、オイルの価格もさまざまですよね。
倉田 ローズ ド マラケシュや資生堂プリオールは、比較的お手頃な価格じゃないかしら? ローズ ド マラケシュのオイルはピュアなアルガンオイルにダマスクローズとゼラニウムのエキスを加えた、原材料そのものって感じ。
くらたま オイルって昔は特有の臭いがあるって言われたと思うけど、今はどれもいい香り。
倉田 本当。進化を感じますね。
くらたま プリオールのオイルはさらっさら。オイルが苦手な人でも使えると思います。
倉田 ドゥ・ラ・メールも軽い感触でとても使いやすいですよ。
くらたま ヘレナはすごくいい香りです。翌朝の肌もしっとり。
松見 イヴ・サンローランもすごく使いやすいテクスチャー。顔も髪も、しっとりします。
倉田 シャネルは〝オイル美容液〟というだけあって、ジェルっぽくて初心者でも使いやすいですね。
くらたま 塗った肌もさらっと気持ちがいいです。HACCIは香りがいいですね。やはり蜂蜜の成分が入っているんでしょうか?
倉田 入っていますよ。
くらたま やっぱり。こっくりしているけど、肌なじみがとてもいいですね。保湿効果が高そう!
肌を柔らかくする効果こそ、
オイルのいちばんの利点
倉田 食べ物が原料といえば、PSのオイルはヘアメイクの山本浩未さんがスチーム洗顔用に開発した、キャロットオイルやブロッコリーや大根の種子油が配合されたベジオイル。このオイルでマッサージして、蒸しタオルをしたら、肌がふっくら柔らかくなりますよ。
松見 うわー、気持ち良さそう。ラ・プレリーも効きそうですね。(肌に塗りながら)うん、やはりオイルはクリームより肌なじみがいい感じです。
くらたま メルヴィータは全身用。スプレー式で使いやすいですね。
松見 オイルのいい点はなんといっても、肌が柔らかくなることですね。
倉田 そうなんです。40代以降の女性はシワからは逃げられない。でも柔かい肌の上だとシワがあっても柔和な表情に見えます。それが硬い皮膚にシワがよると、同じシワでもなんかオジサンぽいというか……。
くらたま いやだ、オジサン顔(笑)。
松見 革靴と同じですよね。オイルで柔らかくしておくことで、美しく見えます。手入れをさぼって硬くなってしまった革は、パキッと割れてしまうこともありますからね。
くらたま こわいー(笑)。でもなるほどね。柔らかさ、大切です。
倉田 今回本格的に美容オイルを使ったくらたまさん、いかがでしたか?
くらたま 昔のオイルと比べて、その進化に驚きました。オイルは肌を覆って皮膚呼吸ができないイメージがあったんですが、改めてこの年齢の肌には必要な化粧品だな、と思いました。オイル美容、始めてみます!
松見 すべてとは言えませんが、国産メーカーのものはやはり軽いテクスチャーが好きな日本人向けなのか、さらさらっとしたものが多い気がしました。
倉田 化粧水は肌に広く浅く浸透するものですが、オイルは深くジワジワ浸透する感じ。乾燥がひどい冬場は夜だけじゃなくて、朝のお手入れにもちょっと足してみると良いと思います。いつものスキンケアに一品加えて、ぜひ冬の乾燥を乗り切りましょう。
『クロワッサン』913号(2015年11月25日号)より
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