創立以来104年もの長きにわたり女性の心をつかみ続ける宝塚歌劇。自身も大ファンであり、さまざまな舞台に精通する中井美穂さんにその魅力を聞いてみた。
「局アナ時代に知人から誘われた初観劇で、一瞬で虜になりました。『ベルサイユのばら』など歴史物のイメージしか持っていなかったのですが、それは現代劇で男役の方が本当にカッコよかったんです。女性が男を演じているというより、役柄の人物がそこにいました。宝塚歌劇の舞台は日常を忘れさせてくれる空間。まるで宇宙旅行をしているかのような気持ちになれます」
漫画から抜け出てきたような登場人物、華やかな衣装、生演奏される音楽。それらすべてが夢のような世界を作り出す。初舞台から退団まで、立派に育っていく劇団生を見守り、育てていく感覚がファンにはあるのだという。とはいえ、一度は観たいと思っていても、チケットを取るのは難しいと聞くが。
「兵庫にある宝塚大劇場は比較的チケットが取りやすいので、観光を兼ねての観劇もオススメ。企業が主催する貸し切り公演を狙うのも手です。身近に宝塚ファンの方がいたら、チケットの入手法を教えてもらえると思いますよ。ファン同士の仲間意識が高いので、新しい友だちを作りやすいのも宝塚歌劇の魅力ですから」
花・月・雪・星・宙の5組が年間を通して公演している宝塚歌劇。入門者にオススメの公演とは。
「初めての方には大劇場か東京宝塚劇場で行われるお芝居とショーの2本立て公演を観てほしいですね。大階段やトップスターの豪華な背負い羽根などが華やかで、気持ちが上がります。興味があったらまずは初観劇を。敷居は決して高くないです」