自立して暮らす時間を一日でも延ばしたい──HRTはその手段の一つです【更年期の不調をこうしてのりこえました】
撮影・森山祐子 構成&文・越川典子
元気に生きていきたい。だから12年間、HRTを続けています
鎗田洋子(やりた・ようこ)さん
エステティシャン
62歳。40代以降の女性の肌悩みにフォーカスしたエステサロン「Spes」代表。確実な手技に、母娘2世代で通うファンも多い。
「20代から子宮筋腫があり、婦人科ではずっと診てもらっていました。閉経すれば小さくなるからと言われて、様子を見ていました。48歳くらいには、もう月経の間隔はバラバラ。そろそろかな……と心の準備をしていました」と話す、鎗田洋子さん。
「最終月経から1年半くらいたった、ちょうど50歳でした。腕に、筋肉痛とは違う、初めて感じる痛みが出てきたんです。更年期特有の症状と思い、HRTを相談したのですが、筋腫があるからね、と先生は積極的ではなかったんです。でも、エステティシャンは腕や手に痛みがあったら仕事になりません。一度試したいと私からお願いして、同意を得ました」
HRTを始めた、その結果はすぐに出た。1週間ほどで腕の痛みは治まり、同時に症状が出ていたホットフラッシュも消えた。
長生きをリスクにせず、自立した時間を一日でも長く
「それ以来、12年間、HRTを継続しています。今は、エストロゲンは、ル・エストロジェルで1プッシュ。エフメノという黄体ホルモンは月に12日間飲んで、月経のような出血を起こしています」
年1回、必ず乳がんと子宮がんの検査もするという鎗田さん。
「検査結果も、継続して同じ医師が診てくれる。治療も、私の意見を受け止めて、アドバイスをくれる。かかりつけ医とは、これからも長くつき合っていきたい」
なぜなら、鎗田さんの家系は「すごく長寿だから」だという。
「100歳まで生きるなら、それをリスクにしたくない。私は独身で一人暮らしだし、自立して暮らす時間を一日でも延ばしたい。自分らしく、その年齢なりの美しさを保ちながら、人生を楽しみたい。HRTはその手段の一つです」
『クロワッサン』1175号より
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