梅干しのパワーで、暑さに負けない酸っぱいおかず
撮影・小川朋央 スタイリング・佐々木カナコ 文・松本あかね
年々厳しさを増す夏をのりきるには日々の食卓にも工夫が必要。そこで注目したいのが酸っぱいおかず。酸味は食欲を刺激し、梅に含まれるクエン酸には優れた疲労回復作用もある。
「梅ならもっと酸っぱくなる。いつもの煮物も調味料を代えたり、炒め物の仕上げに使うと食べ疲れしないと思います」(料理家・角田真秀さん)
酸による保存性を生かし、薄味でさっぱり食べやすい副菜・常備菜をスタンバイしておくと、夏バテを感じた時もすぐ献立に加えられて便利。角田さん愛用の調味料も合わせて紹介する。
梅干しの酸っぱさはレモン同様クエン酸に由来する。疲労回復のほか、唾液の分泌を活発にして消化酵素が消化を促す働きも。「梅干しは好みのもので。今回は塩分18%の梅干しを使用。練り梅もあると便利です」
梅なめ茸鰹節入り
なめ茸を夏向けにバージョンアップ。白いご飯にのせて
自家製なめ茸に梅干しの果肉をプラス。仕上げには鰹節を加えて旨みをアップ。これさえあれば、暑くて食欲のない日もご飯が進む。
【材料(作りやすい分量)】
えのきたけ…200g
梅干し…2個
かつお出汁…120ml
しょうゆ…大さじ2
みりん…大さじ2
鰹節…3g
【作り方】
1. えのきたけは根元を落とし、長さを半分に切って軽くほぐす。
2. 鍋に出汁、えのき、しょうゆ、みりんを入れて中火にかけ、梅干しを種を除いてちぎって加える。
3. 沸騰直前に弱めの中火にし、混ぜながら4〜5分煮る。火を止めて粗熱が取れたら鰹節を加えて混ぜる。
にんじんとごぼうの梅煮
にんじん、ごぼうと梅は出合いもの。歯ごたえも旨み
暑くなると食べる機会の減りがちな根菜も梅と煮ると箸の進むおかずに。ごぼうは酢で下煮をすると土臭さが抜け、色もきれいに仕上がる。
【材料(作りやすい分量)】
にんじん…1/3本
ごぼう…10cm
梅干し…1個
昆布…2cm角1枚
水…60ml
しょうゆ…小さじ1
みりん…小さじ1
【作り方】
1. にんじんとごぼうは長さ3~4cmに切り、縦に4〜8等分にする。ごぼうは水にさらして水気を切り、酢(分量外)を加えた熱湯で茹でる。竹串がスッと通るくらいになったらザルにあげる。
2. 別の鍋に昆布と水を入れて中火にかける。沸いたらしょうゆ、みりんを加える。ごぼうとにんじんを加え、煮汁が少なくなるまで弱火で10分ほど煮る。梅干しを種を除いてちぎって加え、ひと混ぜする。
コーンときゅうりの梅和え
みずみずしい夏野菜にチーズと練り梅の意外な組み合わせ
コーンときゅうりに乳製品のまろやかさ、それにねり梅が味のまとめ役。とうもろこしを塩茹でしたものや、新鮮な場合は生のまま使っても。
【材料(作りやすい分量)】
スイートコーン缶…140g(塩茹でしたとうもろこし同量でも)
プロセスチーズ…60g
きゅうり…1本
練り梅…大さじ1/2
オリーブオイル…小さじ2
粗びき黒こしょう…適量
【作り方】
1. スイートコーンは缶汁をよく切る。きゅうりは縦半分に切って種を取り、小さめの角切りにする。チーズも角切りにする。
2. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。
鶏ささみとキャベツの梅しそ和え
梅と大葉、キャベツで胃腸を元気に。お腹を守り食欲増進
キャベツは胃酸過多を防ぐ成分「キャベジン」が有名。特有の青臭さを梅としそでカバー。大葉には抗菌効果と食欲を増進する働きも。
【材料(作りやすい分量)】
鶏ささみ…200g
水…250ml
塩…小さじ1
酒…大さじ1
キャベツ…3枚
梅干し…1個
大葉…3枚
塩…ひとつまみ
オリーブオイル…大さじ1
【作り方】
1. 水、塩、酒を鍋に入れ、沸いたら中火で鶏ささみを5分茹でる。そのまま冷まして裂いておく。
2. キャベツはざく切りに、梅干しは種を除いてたたく。大葉は千切りにする。キャベツに塩をまぶしてよくもみこむ。10分おいて水気を軽く絞り、ささみ、梅干し、大葉を加え、オリーブオイルでよく和える。
『クロワッサン』1170号より
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