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長く愛される名湯・高峰温泉で養生──高原の涼やかな風と柔らかなお湯に充たされる

星に手の届きそうな、清らかな高原に佇む高峰温泉・ランプの宿。いまどき湯治で、慌ただしく過ごす毎日を忘れて心身を癒やしましょう。

撮影・黒川ひろみ 推薦&文・石井宏子

高峰渓谷を望む、雲上の野天風呂──許可取りに10年の時間を要したという野天風呂。右手に三方ケ峰、左手に高峰山を眺めながら湯に浸かる開放感は、まさにここでしか味わえない
高峰渓谷を望む、雲上の野天風呂──許可取りに10年の時間を要したという野天風呂。右手に三方ケ峰、左手に高峰山を眺めながら湯に浸かる開放感は、まさにここでしか味わえない

高原の涼やかな風と柔らかなお湯に充たされる

浴衣に着替えていそいそと木立の小道を進み「雲上の野天風呂」へ向かう。硫黄が香る青白い湯に身を沈めれば、日本アルプスが雲海に浮かんでいる。「ここに来ると日頃の疲れが一気にほどけていく」と評判の名物風呂は標高2,000mの雲の上にある。ご主人・後藤英男さん手作りの湯船は深めで、首まですっぽり浸かって温まったり、ステップに腰かけて景色を眺めたり、まさに憂き世を忘れる温泉。また、夏の体を癒やす入浴法が実践できる温泉が、2つの内湯だ。加温した40℃ほどの温泉で温まり、小さな湯船へどぼん。こちらは37℃ほどの源泉をそのままかけ流しにしていて体温に近い「ぬる湯」、これがたまらなく気持ちいい。あつ湯とぬる湯を交互に入浴することで交感神経と副交感神経が刺激されて自律神経が整い、血行が促進される。泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉。三大美肌泉質を含有する温泉で美肌湯治ができるのもうれしい。飲泉も可能で、美味しい昆布茶のような味のお湯を飲むと、内臓の活性がサポートされる。

交互浴の楽しみをランプの灯りと共に──内風呂のひとつ、〈ランプの湯〉。左側の40℃に加温されたあつ湯と、右側の37℃ほどの源泉に交互に浸かる。24時間入浴可能(清掃時間あり)なので、窓の外のうつろいも感じながら過ごして
交互浴の楽しみをランプの灯りと共に──内風呂のひとつ、〈ランプの湯〉。左側の40℃に加温されたあつ湯と、右側の37℃ほどの源泉に交互に浸かる。24時間入浴可能(清掃時間あり)なので、窓の外のうつろいも感じながら過ごして

朝採れ野菜や清らかな水で育つあまごなど信州の山里の幸も体にしみわたる美味しさ。さらには、宿スタッフがガイドする星空観賞や池ノ平湿原の自然観察会もある。標高2,000mの場所は、気圧の変化から代謝があがりやすくリフレッシュできる。

山の恵みと近隣の幸を生かす心づくしのお膳──月ごとにメニューは変わる。写真は5月の例。奥の天ぷらは名物メニュー。この日はたらの芽、山ウドなど。手前は川魚・あまごの野菜あんかけ
山の恵みと近隣の幸を生かす心づくしのお膳──月ごとにメニューは変わる。写真は5月の例。奥の天ぷらは名物メニュー。この日はたらの芽、山ウドなど。手前は川魚・あまごの野菜あんかけ
2階には飲泉場が。胃がじんわり温まるクセになる味わい──NGの温泉も多い中、こちらの硫黄泉は飲泉可能。胃腸を活性化し、血糖値やコレステロール値が気になる人にも効果が期待できるそう
2階には飲泉場が。胃がじんわり温まるクセになる味わい──NGの温泉も多い中、こちらの硫黄泉は飲泉可能。胃腸を活性化し、血糖値やコレステロール値が気になる人にも効果が期待できるそう
創業の時の象徴、職人手製のランプが館内を優しく照らす──創業のころ、灯り取りとして使っていたランプが今も館内のそこここに。北海道の「北一硝子」のデッドストック
創業の時の象徴、職人手製のランプが館内を優しく照らす──創業のころ、灯り取りとして使っていたランプが今も館内のそこここに。北海道の「北一硝子」のデッドストック
清潔で快適。自然の音が聞こえるミニマムな部屋──2階建ての館に、宿泊部屋が全23室。1人利用から、3〜4人宿泊できる少し大きめの部屋も。窓のすぐ前には自然の風景が
清潔で快適。自然の音が聞こえるミニマムな部屋──2階建ての館に、宿泊部屋が全23室。1人利用から、3〜4人宿泊できる少し大きめの部屋も。窓のすぐ前には自然の風景が
長く愛される名湯・高峰温泉で養生──高原の涼やかな風と柔らかなお湯に充たされる

高峰温泉 ランプの宿

長野県小諸市菱平704-1 TEL:0267-25-2000 1泊1名1万9700円~(夕朝食付き、1部屋2名利用時)。冬季は暖房費が1室1,100円加算。北陸新幹線「佐久平」駅からJRバスあり(1日2本限定、約70分)。冬期間は専用の雪上車(事前予約)での送迎あり。

\四季折々楽しめます/
\四季折々楽しめます/
\こむぎもお出迎え~/
\こむぎもお出迎え~/
  • 石井宏子 さん (いしい・ひろこ)

    温泉ビューティ研究家、旅行作家

    年200日、国内外の温泉を旅して取材執筆。温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する。国際中医師、杏林大学講師(温泉療養学)。

『クロワッサン』1169号より

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