暮らしに役立つ、知恵がある。

 

広告

染谷将太さんが語る、映画『チルド』──目はお芝居で大事な道具なので、すごく意識的に使っています

感情を読み取らせない不思議な空気感で演じる人。役者が憧れ、嫉妬するとまでいわれる理由とは?

撮影・HAL KUZUYA スタイリング・清水奈緒美 ヘア&メイク・光野ひとみ 文・中田 花

染谷将太(そめたに・しょうた)さん 俳優。1992年、東京都生まれ。今年は4月期のドラマ『田鎖ブラザーズ』に、映画では『教場 Requiem』『廃用身』に出演。7月17日全国公開の主演映画『チルド』は第76回ベルリン国際映画祭フォーラム部門にて国際映画批評家連盟賞を受賞し話題に。共演に唐田えりか、西村まさ彦、くるま(令和ロマン)
染谷将太(そめたに・しょうた)さん 俳優。1992年、東京都生まれ。今年は4月期のドラマ『田鎖ブラザーズ』に、映画では『教場 Requiem』『廃用身』に出演。7月17日全国公開の主演映画『チルド』は第76回ベルリン国際映画祭フォーラム部門にて国際映画批評家連盟賞を受賞し話題に。共演に唐田えりか、西村まさ彦、くるま(令和ロマン)

日本映画界で、すでに25年も活動している演技派俳優。デビューは子役時代、9歳で出演した映画『STACY』。以降100本以上に出演し、その映画愛と存在感は唯一無二と評価される。

新作映画『チルド』は、都内の片隅にあるコンビニが舞台。わずかな乱れも許さないオーナーの支配下で、20代のほとんどを過ごした副店長役だ。

「生きながら死んでいるという難しい役でした。自分は職場というか現場で冷静を保とうとするとき、ゼロでいようと心構えをしてるんですが。今回の役も冷たくもなく熱くもなく、マイナスでもプラスでもない、無情な感じといいますか。ずっとゼロ地点にいて、ある種の虚無になるという感覚は、自分もわからなくはないんです」

闇を抱えた人物を演じる際の、無力感を纏ったまなざしは「死んだ目」などと呼ばれてきた。

「眠そうとかも言われますし、もう言われ過ぎてあまり何も感じなくなりましたけど(笑)。目はお芝居で大事な道具なのですごく意識的に使っています。若い頃というか幼い頃からそういう表現を求められることが多かったので、それが個性なのかなと思っています」

染谷将太さんが語る、映画『チルド』──目はお芝居で大事な道具なので、すごく意識的に使っています

子どもの学校などに行く際は「無愛想に見えないようになるべく笑顔で、と心がけます」と微笑む。結婚11年目で2児の父親。子育ては楽しいですか?

「それこそ日々同じことがないですし、もちろん成長もしていく。となると自分だけでは考える必要もないことを考えたりして、それはすごく感謝していますし、家族のことを考えることで結局は自分のことも考えていたり。自分も親として成長させてもらっているという感覚は、すごく大きいですね」

天然エピソードに事欠かないことを共演者からよく暴露されていますが。

「そうですね、抜けてます。日程間違いが一番多いです。最近だとレンタカーを借りたんですが、3日分必要だったところを1日分しか借りていなかったんです。残念ですよねぇ。頑張ってるんですけどね、変わろうとして(笑)」

そんな初々しさも魅力の一片だが、演技については完璧主義のイメージが。

「撮影初日は新人の気持ちといいますか。新しい職業に就くぐらい新鮮な気持ちなんですよね。百点満点はない仕事なので、毎回やりきったみたいなことはないです。自分がやったことを否定はしないですけど、こういうやり方もあったな、こういう可能性もあったな、と思うことはよくありますかね」

『クロワッサン』1168号より

広告

  1. HOME
  2. 染谷将太さんが語る、映画『チルド』──目はお芝居で大事な道具なので、すごく意識的に使っています

人気ランキング

  • 最 新
  • 週 間
  • 月 間

注目の記事

編集部のイチオシ!

オススメの連載