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外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

香味野菜にナッツ、香辛料も駆使した大人のおにぎりカタログ。お酒とも相性良しだから、ほろ酔いピクニック派にもおすすめ。

撮影・黒川ひろみ 文・新田草子

韓国風や香菜入りの一品など、バリエーション豊かなおにぎりを教えてくれたのは川津幸子さん。

「薬味や香辛料などを上手に組み合わせると、定番の具でも大人っぽい味わいに。混ぜごはんのおにぎりは歯触りも重視するとよりおいしくなります。また、ごはんが温かいうちにラップで包んでにぎることも大事なコツ。しっかりとまとまるうえ、水や手塩を使わないのでベタつきません。塩分量も抑えられますよ」

(おにぎりの基本)

◎米は2合で2人分、やや硬めに炊く。

◎1合で2個が目安。

◎ごはんが温かいうちににぎるのがコツ。

◎ラップを利用してしっかりにぎる。


(簡)家にあるもので
(混)混ぜるだけ
(華)ちょっと豪華に
(炊)炊き込みごはんで
(常)常備菜で手間いらず

(簡)菜の花漬け・桜えび塩昆布・ごまがつお

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

定番のかつお節と塩昆布は、それぞれごまと桜えびで香ばしさをプラス。菜の花の漬け物は市販品か、菜の花に昆布茶と砂糖をまぶし、水、赤唐辛子を加えて重しをし、2晩漬け込んだものでも。

左・菜の花漬け
菜の花漬けの汁気を軽くしぼり、3cm長さに切る。温かいごはん1合分に混ぜてにぎる。

中・桜えび塩昆布
温かいごはん1合分に、桜えび5g、食べやすく切った塩昆布13g、好みで塩少々を混ぜてにぎる。

右・ごまがつお
削り節5g、ごま大さじ2、しょうゆ大さじ1/2を混ぜる。温かいごはん1合分に混ぜてにぎる。

(混)かくやごはん

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

細かく刻んだ漬物の歯触りを、しその香りとともに堪能。

1.たくあん、しば漬け各40gはみじん切りにし、青じそ5枚はせん切りにする。
2.温かいごはん1合分に1を適量とごま少々を混ぜてにぎる。

(混)鮭ゆずこしょう

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

酢と砂糖でさっぱりまろやか。ゆずこしょう酢はぜひ作り置きを。

1.ゆずこしょう大さじ1、酢小さじ5、砂糖小さじ3/4〜1を混ぜ、ゆずこしょう酢を作る。
2.塩鮭1切れは焼いてほぐす(皮も細かく切って加える)。
3.温かいごはん1合分に1を小さじ4〜5入れて混ぜ、2とごま小さじ2を加え、混ぜ合わせてにぎる。

(混)チュモッパ

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

人気の韓国風混ぜごはんおにぎり。ひき肉にしっかり味を付けて。

1.たくあん適量は刻む。にんじん1/4本はみじん切りにしてゆでる。小松菜1株はゆでてみじん切りにする。
2.牛ひき肉100gはしょうゆ大さじ1、みりん・砂糖・酒各小さじ1で、汁気がなくなるまで炒める。
3.温かいごはん1合分に、塩小さじ1/2、ごま油小さじ2を混ぜ、1と2の具適量、ちぎったのり1枚、ごま適量を混ぜ合わせて、小さなボール状ににぎる。

(混)じゃこナッツ

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

香ばしい食材に、香菜と唐辛子。やみつき必至のエスニック風。

1.ちりめんじゃこ20gはサラダ油小さじ2でカリッと炒め、ペーパータオルにのせて油をきる。
2.ボウルに1と刻んだカシューナッツ50g、ごま大さじ1、一味唐辛子少々、刻んだ香菜20g、塩小さじ1/4を混ぜ合わせる。
3.温かいごはん1合分に2を適量混ぜてにぎる。

(華)牛むすび

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

たれがしみた肉とごはんが絶品。牛肉は薄く巻くのがおすすめ。

1.牛薄切り肉100gは広げて軽く塩、こしょうをふる。
2.ごはん1合分を6個の俵形ににぎり、1の牛肉で巻く。
3.フライパンにサラダ油小さじ2を熱し、2を入れて転がしながら表面を香ばしく焼きつけ、たれ(しょうゆ大さじ1、砂糖・みりん各小さじ1)を加えて強火でからめる。

(華)手まりずし三種

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酢飯が完成すれば具は自由自在。こはだやづけにしたまぐろでも。

1.炊きたてのごはん2合分に合わせ酢(酢大さじ4、砂糖小さじ4、塩小さじ1と1/3)を混ぜる。
2.1を直径3cmほどのボール状ににぎり、スモークサーモン適量をのせてラップで包んで、口を絞って丸く形を整える。そぎ切りのしめ鯖、小鯛の酢漬けでも同様に作る。

(炊)かしわ飯

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鶏肉入りの、九州の郷土料理。ごぼうはたっぷりめがおいしい。

1.鶏もも肉120gは1cm角に切る。
2.ごぼう100gは短めのささがきにして、水に5分ほどさらす。にんじん50gも短いせん切りにする。
3.鍋に酒1/2カップとみりん大さじ1を煮立て、砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ2〜2と1/2、
1、2を入れて5分ほど煮る。
4.炊飯器に洗った米2合を入れ、3の煮汁とだし汁を加えて2合の目盛りまで水加減する。3の具を上に広げ、混ぜずに炊く。炊き上がったら全体を混ぜてにぎる。

(炊)明太高菜

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

高菜を軽く炒めるのがコツ。辛子明太子はほぐして混ぜても。

1.高菜漬け60gは、汁気を軽く絞ってみじん切りにし、サラダ油小さじ2でさっと炒める。辛子明太子60gはぶつ切りにする。
2.炊飯器に洗った米2合を入れ、しょうゆ大さじ1、塩小さじ1/4〜1/3、酒小さじ4とだし汁を加えて、2合の目盛りまで水加減する。1の高菜漬けを広げ炊く。炊き上がったら全体を混ぜ、粗熱が取れたら辛子明太子を混ぜてにぎる。
※高菜漬けの塩気が強いときは、水に漬けて塩抜きをするとよい。

(炊)じゃこしいたけ

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

じゃこと干ししいたけのうまみで出汁いらずの、簡単混ぜごはん。

1.干ししいたけ3枚は戻して薄切り、にんじん40gは3cm長さの細切りにし、ともにボウルに入れて、酒・しょうゆ各大さじ2、みりん大さじ1をかける。
2.炊飯器に洗った米2合を入れ、1の漬け汁を加えて、2合の目盛りまで水加減する。ちりめんじゃこ15g、1のしいたけとにんじんを上に広げて炊く。炊き上がったら全体を混ぜてにぎる。

(炊)鯛ごはん

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

鯛たっぷりの贅沢おにぎり。鯛はぜひ骨付きの切り身で。

1.鯛の切り身(2枚おろし)小2切れは合わせ調味料(しょうゆ大さじ1と1/2、酒大さじ2、塩小さじ1/4)に浸けて30分おく。
2.炊飯器に洗った米2合を入れ、1の調味料と出汁を加えて2合の目盛りまで水加減し、鯛をのせて炊く。炊き上がったら鯛の骨を丁寧に除いて身をほぐし、全体を混ぜ合わせてにぎる。木の芽を添える。

(常)かんぴょう煮

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

おなじみの乾物の甘辛煮が、わさびの風味で別物の味わいに。

【かんぴょう煮】
かんぴょう20gは、袋の表示に従って戻し、水気を絞って20cm長さに切る。だし汁1と1/2カップ、しょうゆ大さじ2、みりん小さじ2、砂糖大さじ1を加え、落としぶたをして、弱火で12〜13分煮含める。

【おにぎり】
温かいごはんに刻んだかんぴょう煮適量とわさび少々を入れてにぎる。

(常)のりしめじわさび

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

きのことのりをさっと煮るだけ。しめじはえのきに代えてもOK。

【のりしめじわさび】
1.鍋にだし汁1/4カップ、しょうゆ大さじ1と1/2、砂糖大さじ1、みりん大さじ1/2を煮立て、半分に切ってほぐしたしめじ1パック、ちぎったのり2枚を加えて、混ぜながら煮る。
2.のりが溶けたら火を止め、おろしわさび小さじ1を混ぜる。

【おにぎり】
温かいごはんにのりしめじわさび適量を入れてにぎる。

(常)ラー油きくらげ

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

にんにくとラー油が味の決め手。後を引く、中華風のお惣菜。

【ラー油きくらげ】
1.きくらげ(乾燥)10gは、水で戻して3cm長さの細切りにする。
2.サラダ油小さじ2で、にんにく1かけのみじん切りを炒め、きくらげを加えてさっと炒めたら、酒小さじ2、砂糖小さじ4、しょうゆ大さじ2を加えて、汁けがなくなるまで炒める。仕上げにラー油小さじ1/2〜1、ごま小さじ1を混ぜる。

【おにぎり】
温かいごはんにラー油きくらげ適量を入れてにぎる。

(常)たらこバター

外で食べればいっそう美味しい!大人も心躍る、おにぎり百花繚乱。

たっぷりたらこにバター、のり。間違いなくおいしい組み合わせ。

【たらこバター】
無塩バター30gを室温に戻して柔らかくし、ほぐした辛子明太子50g、しょうゆ・砂糖各小さじ1/4、あればガーリックパウダー少々を加えて混ぜる。

【おにぎり】
温かいごはんにたらこバター適量を加えて混ぜ合わせ、俵形ににぎって、のりで巻く。

(常)にんにくみその焼きおにぎり

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にんにく入りの甘めのみそを、香ばしく炙って。

【にんにくみそ】
1.にんにく1株分は、半分に切って芯を除く。
2.鍋にサラダ油大さじ2、1のにんにくを加えて火にかけ、きつね色になったら取り出す。残った油に、みそ150g、砂糖45g、酒大さじ1を加えて弱火でさっと練り合わせる。

【おにぎり】
温かいごはんを好みの形ににぎり、片面ににんにくみそを塗ってにんにくをのせ、オーブントースターで焼き色がつくまで焼く。みそ適量を中に入れてにぎってもよい。

  • 川津幸子

    川津幸子 さん (かわつ・ゆきこ)

    料理家

    料理のコツを分かりやすく伝えるレシピで人気。『そろそろ大人のおいしい暮らし』(小社刊)、『100文字レシピ』シリーズ(新潮文庫)ほか著書多数。

『クロワッサン』1116号より

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