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アート色の強い個人店が急増中! 京都・五条南エリアを歩く。

ユニークな個人店が増える五条南。
新店を中心にご案内。

撮影・津久井珠美 イラストレーション・ヒラノトシユキ 構成&文・中岡愛子

五条南

昨秋、京都市立芸術大学が移転してきたのをきっかけに、アート色の強い個人店が増える注目エリア。京都駅からも近く、観光客にも便利。

アクセス▼
京都駅から徒歩約15〜20分。阪急京都河原町駅から徒歩約10分。京阪清水五条、七条駅からも歩ける。

アート色の強い個人店が急増中! 京都・五条南エリアを歩く。

酒と肴 土と日(つちとひ)

料理はだいたい500〜800円。奥から時計回りにピータン パクチーあえ、蒸し鶏、名物のとりきも。日本酒はグラス800円〜。
料理はだいたい500〜800円。奥から時計回りにピータン パクチーあえ、蒸し鶏、名物のとりきも。日本酒はグラス800円〜。

滋味深くあたたかな季節野菜と酒の店。

お猪口や豆皿も可愛い。
お猪口や豆皿も可愛い。

会社員時代からの料理とお酒好きが高じて、西木屋町での間借り営業を経て、2023年2月にオープン。

酒と肴にまつわる会話も楽しいカウンター席がメイン。
酒と肴にまつわる会話も楽しいカウンター席がメイン。

「当初は土日のみの営業だったので」と店名の由来を教えてくれた店主の長谷川みづほさんは、おしゃべりしながらも丁寧に手を動かす。煮卵が添えられたとりきもは驚くほど柔らかく、ジューシーな蒸し鶏には醤油ねぎがたっぷり。
「このメニューにお酒を合わせるなら、うまみが濃厚な太陽酒造の〝たれくち〞がいいですね」と。
幸せに浸れる。

アート色の強い個人店が急増中! 京都・五条南エリアを歩く。

●京都市下京区大工町495 
TEL.075・746・6866 
営業時間:18時ごろ〜24時 不定休 
詳細はInstagram@soil_and_the_sun

京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA(アクア)

この日は、移転後初の展覧会となる『久門剛史|Dear Future Person,』を開催。天井が高い空間に、インスタレーション作品を展示。
この日は、移転後初の展覧会となる『久門剛史|Dear Future Person,』を開催。天井が高い空間に、インスタレーション作品を展示。

地域と繋がる新しいアートスペース。

アート色の強い個人店が急増中! 京都・五条南エリアを歩く。

日本最古の芸術大学が昨秋、京都駅東側エリアに移転。一般の人も利用できる展示室では、4月20日から6月9日まで、現代美術家の山本麻紀子さん、画家の森夕香さん、漆作家の佐々木萌水さんによる展覧会を予定。

「地域との対話を通して生まれた作品を、自然の中を散歩するように展示する予定です」と話すのはキュレーターの藤田瑞穂さん。そこには「社会との繋がりを意識した大学だからこそできる展示を」という想いが込められている。

アート色の強い個人店が急増中! 京都・五条南エリアを歩く。

●京都市下京区下之町57・1 京都市立芸術大学 C棟1F 
TEL.075・585・2010
営業時間:11時〜19時 月曜(祝日の場合翌日)休 

2ème MAISON/ドゥージィエムメゾン

ポット3,500円など、アンティークの器も販売。
ポット3,500円など、アンティークの器も販売。

一日中、食事もお茶もお酒も自由に。

ランチメニューより、クロックムッシュ(サラダ付き)1,200円、セットドリンクの紅茶300円。
ランチメニューより、クロックムッシュ(サラダ付き)1,200円、セットドリンクの紅茶300円。

五条大橋の北西に佇むビストロカフェ。見晴らしのいい店内には、古着店やドライフラワーの店を営むオーナーが集めた趣のあるアンティークの家具がゆったりと並ぶ。
昼下がりのおすすめはボリューム満点のクロックムッシュ。ライ麦やひまわりの種の食感が心地いい雑穀パンに、ひとつは自家製ミートソースとホワイトソース、もうひとつはホワイトソースとベーコンをアレンジ。
サラダまで抜かりなくおいしく、昼ワインを楽しむ人も。

アート色の強い個人店が急増中! 京都・五条南エリアを歩く。

●京都市下京区寺町通り五条上る西橋詰町794 
TEL.050・3350・5877 
営業時間:12時〜23時(フードLO22時、ドリンクLO22時30分)
水曜休

そのば

鴨南蛮1,800円。
鴨南蛮1,800円。

陶芸スタジオ併設、感性豊かな蕎麦の店。

人気の鯖寿司2貫800円。プラス100円で炙ってもらうことも。
人気の鯖寿司2貫800円。プラス100円で炙ってもらうことも。

美大でインテリアデザインを学んだ吉田健人さんは卒業後、オーストラリアで経験した飲食の仕事から「自分のアイデンティティは?」と疑問を抱き、滋賀・信楽にて2年間蕎麦打ちを修業。
4年の間借り営業を経て、2023年7月にオープンしたこの店は、すべてが手づくり。

自家製の鴨のローストは上品で柔らかく、北海道奈川産の在来種の蕎麦粉から打つ蕎麦は喉越しすっきり。手触りのよい手製の器を持ち、鰹ベースのやさしい出汁を飲み干す。

店主の吉田健人さん(左)と、併設の陶芸スタジオ「DONOMA」を主宰する友人の齋藤アンドリュウ壮さん。店で使用する器はすべて購入できる。
店主の吉田健人さん(左)と、併設の陶芸スタジオ「DONOMA」を主宰する友人の齋藤アンドリュウ壮さん。店で使用する器はすべて購入できる。
アート色の強い個人店が急増中! 京都・五条南エリアを歩く。

●京都市下京区本塩竈町533・3 
TEL.080・6647・7271 
TEL.11時30分〜15時 水・木曜休

『クロワッサン』1113号より

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