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春の彩り生姜焼き弁当【吉田愛さんのレシピ】

定番のお弁当の伝えたいあのおかずの味。
季節や好みに応じて、ほんの一工夫を加えればその楽しみはさらに広がります。
その秘訣をここに。

撮影・黒川ひろみ 構成&文・堀越和幸

春の彩り生姜焼き弁当

春の彩り生姜焼き弁当【吉田愛さんのレシピ】

定食をお弁当箱に詰めたイメージ。定食は生キャベツの千切りだけど、お弁当なのでレンジ蒸しに。ポテサラは桜海老を投入して色を意識。甘い卵焼きはお弁当の永遠のおかず。

豚の生姜焼き

【材料(1人分)】
豚薄切り肉(生姜焼き用)3〜4枚(100g)
A[おろししょうが 小さじ1、みりん 大さじ1、酒・醤油 各大さじ1/2]
片栗粉 小さじ1
サラダ油 小さじ1

【作り方】
1.Aは混ぜ合わせておく。豚肉は半分に切り、片栗粉をまぶす。
2.小さなフライパンにサラダ油を中火で熱し、豚肉を入れて焼き色がつくまで両面を焼き、Aを加えて絡める。

豚肉は半分に切ることで、筋切りする手間もはぶけ、弁当箱に入れやすいサイズに。
豚肉は半分に切ることで、筋切りする手間もはぶけ、弁当箱に入れやすいサイズに。

甘い卵焼き

【材料(1人分)】
卵 1個
A[水 大さじ1、砂糖 大さじ1/2、醤油 小さじ1/2]
サラダ油 小さじ1

【作り方】
1.卵は溶きほぐし、Aを加えて混ぜる。
2.卵焼き器にサラダ油を中火で熱し、1を流し入れる。数回大きく混ぜ、表面が半熟状になり、底が固まったら手前に向かって巻いていく。あれば巻きすで形を整え、冷めたら3等分に切る。

桜海老のポテトサラダ

【材料(作りやすい分量)】
じゃがいも 1個(150g)
A[マヨネーズ 大さじ1と1/2〜2、白すりごま 小さじ1、塩 少々]
桜海老 大さじ2

【作り方】
1.じゃがいもは皮付きのままぴっちりとラップで包み、電子レンジ(600W)で火が通るまで3〜4分加熱する。
2.皮をむいてボウルに入れ、フォークで潰して粗熱をとる。
3.Aを加えて混ぜ、桜海老を加えてさっと混ぜる。

レンジ蒸しキャベツ

【材料(1人分)】
キャベツ(小)1枚(30g)
塩 少々

【作り方】
1.キャベツは小さめ一口大に切る。耐熱皿にのせてふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で40秒ほど加熱する。
2.水気をきり、塩をふって混ぜる。

みんな大好きな人気のお弁当、吉田愛さんの新しいレシピ提案。

お弁当の記憶に残したい味。名前を聞けばすぐに頭に絵が浮かぶ、そんな定番のお弁当の美味しい作り方を、料理家の吉田愛さんに教わった。

「お弁当のおかずを考える時に大切にしているのは、まず味のバランスです」

たとえば鰆の西京焼きがメインのおかず。これだけでもう充分に美味しい。でも、鰆は案外味が淡泊だ。ご飯がより進むようにするには、甘辛いきんぴらを入れてみようか。入れるなら、魚と相性のいい生姜も千切りにして一緒に炒めてみよう、というように。おかずとおかずが手を取り合い、引き立てあっている。これが美味しいお弁当のハーモニー。

「味のバランスだけでなく、食感や彩りなどにも気を配ってみましょう。するともっと楽しくなる。緑の野菜が入ると見た目も華やかになります」

おかずは冷めても美味しくいただけるものを選ぶこともポイントだ。

「冷めて水が出るような料理は避けるとして、むしろ冷めることでより味が馴染むようなお惣菜をいくつかレパートリーに持っていると便利です。味、彩り、食感、季節の食材を意識しつつ、いつものお弁当をぜひ自分流にアレンジしてみてください」

  • 吉田 愛

    吉田 愛 さん (よしだ・あい)

    料理家

    本格和食から、簡単なおつまみまで幅広く提案。唎酒師の資格も持つ。近著に『〝だし〟を使わなくてもおいしい煮もの』(主婦と生活社)が。

『クロワッサン』1091号より

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