服や本…大事にしていたもの。捨てられないなら売ってみよう。

【大事に持っていたものが、高い値段で売れることも。】

落ち着いた空間で、対面で買い取ってもらえるのが、『なんぼや』だ。「お客様はいいものをたくさんお持ちの40代、50代が多いですね。バリューデザイナーと呼ばれる鑑定士が個別に対応します。ファスナーが壊れていたり、持ち手が汚れたバッグでも、ハイブランド品なら、意外な高値で買い取れることもあります。

●銀座本店入り口

30年前のものでも、出荷数の少ない希少シリーズなら、購入価格を上回ることも。クローゼットで眠るバッグやジュエリー、時計など、気軽にお持ちください」と、同社営業部の真鍋優太さん。買取が成立すると即金で支払われる。銀座や表参道にある販売店の『ALLU（アリュー）』には状態の良い希少性のある商品が並ぶ。

●商談ルーム

●なんぼや銀座本店
東京都中央区銀座5・7・4 鳩居堂ビルB1
営業時間：10時～19時30分（定休日なし）　
TEL.0120・66・1333

●ALLU表参道店
東京都渋谷区神宮前5・46・14 Jinguumae546　
営業時間：11時～19時（定休日なし）
TEL.03・4580・9893

本の処分は悩みの種。とはいえ、専門書をチェーンのリサイクル書店に出すのはためらいが……。そんな時には、そのジャンルに特化した古書店に売る選択もある。名古屋市東区のビルに、知る人ぞ知るおしゃれな古書店『LIEB BOOKS（リープブックス）』がある。

店主の牛田修平さんは「建築の写真集を中心に、アート系の本をそろえています。オンラインで申し込んでいただければ大丈夫です」と言う。レターパックなどで現物を送って査定してもらい、提示金額に納得すれば売買が成立、即時に振り込まれるシステムだ。「買取査定額は、販売価格の3、4割になります」とのこと。1冊ずつ丁寧に吟味してくれる古書店は頼りになる。

●LIEBBOOKS
愛知県名古屋市東区葵2・3・4 三光ビル2F　
営業時間：12時～20時（月曜～17時）　火曜休　
TEL.050・5328・7197

コーディネートの決まったマネキンが目を引くショウウィンドウ。『LUCKY RECYCLE MARKET（ラッキーリサイクルマーケット）』は、リサイクルのセレクトショップだ。バーニーズニューヨークに23年間勤めた浅野直子さんが、キャリアとセンスを生かして大好きな洋服とデザイナーへのリスペクトを込め、この店をオープンした。

「現在アパレル関係者の紹介で受託をしていますが、今後は一般受託も検討しています」。システムは明快で、販売価格を売り手と一緒に決めてショップに搬入し、売れた金額を売り手と買い手が50％ずつ分ける。「コーディネートを提案したり、バックストーリーをインスタやブログで発信するのが私の役目」と言う。

●LUCKY RECYCLE MARKET
神奈川県逗子市逗子6・5・1 藤和五番館ホワイト＆グレー1F
営業時間：10時30分～18時　月・火曜休　
TEL.046・873・0118

企業向けの研修講師として活動する平井理恵子さんは、メルカリを活用して不用品を売り、欲しいものを買って自分のスペースを上手に新陳代謝させている。「始めたのは3年前。ほぼ未使用だったクリスマス用の食器を出品しました。メッセージでやりとりするのがおもしろいと思いましたね」

これまで390点を出品した経験から、「主観ではなく客観的なデータや数字を説明文に入れると分かりやすい。買い手の視点になることが大事。そこに購入したときの物語を加えると、共感してもらえます」。ハードロックカフェの革ジャンを出品したときのこと。「予算が足りないけど、大切にします」と送られた、熱意あふれる長文コメントに心を打たれ、先方の言い値まで下げた。「それでも満足。心に残ったやりとりでした」

【買い手の心をつかむ! 出品のコツ６カ条。】

（1）未使用品は箱も一緒に写真に撮る。
商品と箱、付属品も一緒に撮影すると、未使用品ということが伝わりやすい。

（2）全身のシルエットがわかる写真を。
素材と平置きサイズを明記。「気に入っていたけれど」という言葉を添えて出品。

（3）限定品は定価より高く売れることも。
ハワイのショッピングモール限定品。早朝に並んで買ったエピソードも付けて。

（4）季節のアイテムは出す時期が大事。
クリスマスグッズなどは、ハロウィンが終わってすぐに出品すると売れやすい。

（5）取扱説明書があると価値が増す。
頂きもので未使用のIHコンロ。取扱説明書は、なるべくつけて出品すると親切。

（6）大ものも引き取りサービスで楽々。
オットマンは160サイズで送れ、配送料1,700円、集荷も100円と格安。