くらし

「捨てられない!」の解決法。下着や包丁、アウトドア製品など、企業が主導するリサイクル&リペア。

捨てたいのに、捨てられない。
そんなジレンマを抱えたら、不要なものを手放して循環させるアクションをお試しあれ。
  • 文・田村幸子

企業が主導する、捨てにくいもののリサイクル。安心リペアも。

画期的なブラのリサイクルで、地球環境に考慮して心地よく手放す 。[ワコール]

クローゼットの片隅で死蔵される古いブラは悩みの種。ワコール広報、高橋優果さんは、「ホックやワイヤーなど金具と布で分別も難しい。センシティブな想いも」と言う。

●「捨て時」を知るための、チェックポイント

2008年から取り組む「ワコール ブラリサイクル」は、〝ブラジャーは捨てにくい〟という顧客の声から生まれた取り組み。不要なブラを紙袋などに入れて封をして店頭に持ち込むと、提携工場でリサイクル。生活雑貨などのパーツに生まれ変わる。「年末は見直しのチャンス。リサイクルに出してすっきりしたうえでラッキーカラーのブラを新調し、お正月を迎えませんか」

このポスターがあるワコールの全国約790店舗で2023年3月31日まで実施中。前年度は総重量25.7t(ブラジャー枚数換算約25万7000枚)が回収された。賽ワコールお客様センター フリーダイヤル0120・307・056(平日9時30分〜17時)

庖丁を建材に循環。20%オフ券も。修理チケットも賢く利用。[京セラ]

キッチングッズのなかでも、捨てにくいものの筆頭が庖丁ではないだろうか。WEBサイト経由で不要庖丁3本まで回収してもらえて、公式オンラインストアで購入時20%オフのクーポンがつくのもうれしい。

セラミック庖丁ココチカルは切れ味抜群で、食洗機にも対応している。

京セラ応用商品部の日置敦史さんは、

「当社製の庖丁以外でも回収できます。ステンレス、チタン、セラミックなど、提携工場で分別、リサイクルして、資源として生まれ変わります」と言う。リサイクルだけではない。食洗機OKでサビもつかない、人気のセラミック庖丁ココチカルは、1回無料の修理チケットがついている。リペアも上手に活用したい。

刃先を厚紙などでカバーしてレターパックで送るといい。12月31日まで実施。お問い合わせ:京セラお客様相談室 TEL.0120・984・009

くり返しリペアして長く使う 。 プロに任せるから安心。[モンベル]

アウトドアスポーツのメーカー、モンベルでは「創業当時から、自社の製品はリペアしています。創業者で冒険家の辰野勇の考えから、社員の多くはアウトドアスポーツ愛好家。だから、フィールドでダウンやレインジャケットが破れたり、テントのポールが折れたときには応急リペアをします。製品の寿命を全うさせるため、リペアは当たり前のこと。

布やパーツのストックがあるので、できるだけ元の形に近づけるよう修理します」と、広報の金森智さん。まだ使えるのか、もうダメなのか、迷ったときにはプロに相談するに限る。眠っているものを点検しよう。

年間約5万5000点のリペアを、自社のリペアマンが修繕する。店に持って行けば、総合的な点検と見積もりが同時にできる。

(Column)出し入れも宅配便でOK。 進化するトランクルームは利用価値大。[トランクルーム]

「スキー用品などの季節もの、着物、子どもの服や作品などを保管。出し入れはすべてお任せ、宅配もしてくれる最近のトランクルームは本当に便利」と話すのは、長年、利用しているというビューティープロデューサーの小林優美さん。

1畳のトランクルームの利用例。キュラーズ練馬南田中店の場合、月額料金は0.5畳6,000円台、1畳1万4000円台(店舗ごとに異なる)。

トランクルーム業界大手のキュラーズによると「荷物の搬入は無料シャトルで。宅配便サポートもあり、収納コンシェルジュʀが常駐していて細かなオーダーにも対応できます」とのこと。コロナ禍で在宅ワークが増え、ニーズが高まってきた。「縦にも容積があるので、1、2畳のスペースに、6畳分程度の荷物が収まります」

店舗には収納コンシェルジュ(R)が常駐、相談に乗ってもらえる。空調も完璧。

『クロワッサン』1083号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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