香りと辛味が絡み合う、鶏のガパオご飯【長澤恵さんのレシピ】
撮影・黒川ひろみ
鶏のガパオご飯
タイ定番の家庭料理。鶏肉はひき肉ではなく、ぜひ包丁でみじん切りに。おいしさの違いは明らか。
【材料(2人分)】
鶏もも肉 1枚(300g。包丁で叩いてみじん切り)
バジル(ガパオ)の葉 20g
いんげん 5本(小口切り)
ご飯 150g
A[にんにくのみじん切り 10g、生唐辛子(なければ乾燥)の小口切り3本分]
B[ナンプラー 大さじ1、グラニュー糖 小さじ1]
卵 2個
油 適量
【作り方】
1.フライパンに油大さじ2と1/2をひき、Aを入れて中火で炒め、香りが出たら鶏肉を加えて炒める。
2.鶏肉にほぼ火が通ったらいんげんを入れ、Bを加えて混ぜる。すぐバジルを加えて鮮やかな色になるまで炒める。
3.ご飯の上に2をかけ、揚げ焼きにした卵をのせる。好みでプリックナンプラー(ナンプラー、皮付きレモンのいちょう切り、にんにく、唐辛子、砂糖を合わせた調味料)をふって食べる。
勢いよく炒めた鶏肉に香りと辛みが絡み合う。
「タイでは一般的なアルミフライパン。 このカーブと浅さが最高なんです。」
20代からタイに通い、郷土料理を学んだ長澤恵さん。
「タイで一番使われているのはこのアルミのフライパン。すごく軽くて熱伝導がいいから、ガパオやチャーハンを作るのにぴったり。そして底が広すぎないので、ちょっとした揚げ物も少量の油で作れるんです」
アルミもステンレス同様、使うときはしっかり煙が出るくらいまで熱してから使うのがこつ。
「熱すれば調理中に素材がくっつくことはありません。多少傷がついても問題ないですし、洗うときに特に気を使う必要がないのもうれしいですね」
フライパンと同じメーカーのフライ返しもフライパンのカーブにぴったり合う名脇役で、タイ家庭ではフライパンと共に揃える台所道具だそう。
『クロワッサン』1055号より