3つのテストでわかる、カラダの「やわらかさ」年齢。
撮影・黒川ひろみ ヘアメイク・武田尚子(MÉLANGE) スタイリング・春原久子 文・石飛カノ モデル・くらさわかずえ
やわらかいカラダに憧れてはいるけれど、今の自分に備わっている柔軟性はどれくらいなのか? それを自覚している人は、残念ながらあまりいません。
椅子を使った生活では「しゃがむ」という動きをめったにしない。パソコンとスマホを覗き込む姿勢では、カラダを「反らす」必要はまったくない。ネットショッピングで本を買うことが多ければ、高い書棚から本を抜き出すこともない。
というわけで、柔軟度が知らず知らずのうちに低下していき、気づいたときにはカラダはガチガチ、思うように動かない、ということになりかねません。
そこで、まずは今のカラダの柔軟度をチェック。3つのテストでカラダの動きの要となる部位のやわらかさを判定します。
長時間の座り姿勢で硬くなりがちな下半身、背骨のカーブや動きに影響するお腹、年齢とともに硬くなり、五十肩を引き起こすこともある胸筋などの肩まわり。これらはそれぞれ、「しゃがむ」「反らす」「高い位置に腕をのばす」といった動きで柔軟性が必要とされる部位。
3つのテストでクリアできたレベルの点数を加算していき、トータルな「やわらかさ年齢」を割り出してみましょう。
[テスト 1 ]お尻のやわらかさ
このテストでチェックするのは、お尻を中心にした、太もも裏、ふくらはぎなど、下半身全体のやわらかさ。連続した3つの動きを行い、チェック1ができたら1点、チェック2までできたら2点とします。念のため壁を背負い後ろにクッションを置いてテストを。
両足を肩幅に開いて立つ。つま先はまっすぐ前に向け、両手を肩の高さで前にのばす。
Check 1
両手の位置を変えずに、かかとを床につけたまま膝を完全に曲げてしゃがむ。
Check 2
1ができたら、いったん立って両手を背中の後ろで組んでから、同じようにしゃがむ。
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できない 【0点】
Check1 できた 【1点】
Check2 できた【2点】
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立った姿勢で上半身をかがめ、指先を床に近づける。これは、かつて小学生の体力測定のチェック項目にあった立位体前屈というテスト。
当時、指先が床からはるか離れた場所までしか届かなかったという人、それはお尻、太もも裏、ふくらはぎの筋肉のうちのどれか、もしくはすべての筋肉が硬かったせい。
大人になってからというもの、久しく試していないこれらの筋肉の柔軟度を把握しておくことは、とても重要。というのも、将来、ロコモティブシンドロームに陥るか否かは、下半身の筋肉のやわらかさにかかっているから。
ここでは、反動を使いにくく、転倒しにくい「しゃがむ」動作で下半身の柔軟度をチェック。
とくに注目したいのは、硬くなっていることに気づきにくいお尻の筋肉。後ろにコロンと転ぶことなく、かかとを浮かさずしっかりしゃがめれば、若々しくやわらかいお尻が保てているということ。