お風呂では、適切な温度や時間、ながら運動とともに、洗い方を工夫してリンパを流すのも効果的。リンパ液は、血管に沿って存在するリンパ管の中を通り、全身を巡って細胞の老廃物などを排出する役割を果たしています。
血管はグルグルと巡る組織で、心臓が血液のポンプ機能を担っているのに対し、リンパ管は末端の毛細リンパ管が、だんだんまとまって太くなり、最後は胸の近くで静脈に流れ込む一方通行です。途中にリンパ節という関所があり、細菌やがん細胞などをせき止める働きをしています。
毛細リンパ管は毛細血管から漏れ出す水分を受け取ったり、血管が回収できない老廃物を運び去ってくれます。
しかし、心臓のようなポンプ機能をもたないので、重力で末端に停滞しがちですが、リンパ液もしっかり流すとデトックス効果が上がります。
そのため、リンパの流れを促す入浴法を行うと効果抜群なのです。
ギューギューと押し上げるリンパマッサージは実は意味がありません。軽く滑らせるように皮膚表面のリンパ液を流すことと、運動によって深めのリンパ液を流すのが効果の上がる方法。
入浴時には皮膚表面の毛細血管が広がるので、同時にリンパの流れを助けると毒素排出効果が上がります。
やり方は簡単。ぬるめの湯に5分程度浸かったあと、後述する「リンパ節の位置とリンパ流しボディークリーン 」の図を参考にスポンジやボディータオルで首から手先に向かって洗いながらリンパ液を流し、その後、背中、腰、お尻、太もも、ひざ、足先というふうに上から下へと洗っていきます。
終わったら、洗うのとは逆の順に、足先から首、手先から首と、最終的に胸のリンパ節から静脈へと流し込むように圧をかけて流します。