万能ソースで作る、えびのパセリソースがけ【藤井恵さんの香味野菜レシピ】
添え物ではなく、たっぷりと食べたい! の気持ちに応え、料理研究家の藤井 恵さんが主役級にしたレシピを提案。
撮影・馬場わかな 料理&スタイリング・藤井 恵
【 パセリ 】
カリウムと葉酸を多く含む食材は、
女性の体に必須。積極的に摂取を。
えびのパセリソースがけ
「このソースも万能で、酸味があるので夏になると食べたくなります。ソテーしたかじきなどにも合いますし、切ったトマトをこのソースで和えるだけでも華やかなサラダがすぐに完成」
【材料(2〜3人分)】
えび10尾
A[塩、こしょう各少々 赤唐辛子2本 ローリエ1枚 白ワイン大さじ1/2 オリーブオイル大さじ1]
B[パセリ(みじん切り)1/3カップ分 にんにく(みじん切り)1かけ レモン汁大さじ1 ケイパー大さじ1 塩、こしょう各少々 オリーブオイル大さじ2]
【作り方】
1.えびは尾を残してカラを剥き、背ワタを除いてAをからめ、冷蔵庫で20分ほど置く。Bは混ぜておく。
2.フライパンを熱し、えびの汁気を切って入れ、両面をこんがり焼いて火を通す。
3.皿に2を並べBをかける。
“新薬味”を使う上での注意点とは?
もともと薬味や香味野菜が大好きだという藤井恵さん。
「クレソンやパクチー、パセリなどはβ-カロテンやビタミンCを多く含み、抗酸化作用があります。また、消化吸収促進、食欲増進などの効果も期待できます。これらの香りは精神の安定が得られるとも言われていますし、いずれも食感豊か。セロリを生で食べるとシャキシャキ、玉ねぎをスープ仕立てにしたらトロッと柔らかく仕上がるなど、調理法によって変化する、さまざまなおいしさに出合えるはずです」
これら“新薬味”を使う上での注意点を聞いてみると、
「無意識的に水にさらしてしまうことがあるようですが、それによってビタミンも香りも損なわれてしまうことが。辛味などは空気に触れさせるだけでも飛ぶので、極力水にはさらさないこと。いずれも加熱しなくてもおいしくいただけますし、野菜が摂れるというだけでもうれしいですよね。たっぷり食べておいしく健康をめざしましょう」
藤井 恵(ふじい・めぐみ)さん●料理研究家。体に優しい家庭料理に定評がある。近著に『藤井弁当』(学研プラス)、『藤井恵の腹凹ごはん』(日経BP社)などがある。
『クロワッサン』1023号より