「旅に目的があると重い腰も上がりますよね。『そうだ、あの作品を観に行こう!』と思えたり、今の季節ならあそこの風景が見たいなとか」と、旅好き、美術好きとして知られる鶴田真由さん。
夏は緑、冬は雪の白に包まれる北海道の安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄は、小学校の跡地に立つ。「展示スペースになっている木造校舎に雰囲気があってとてもよかったので、2度ほど訪れたことがあります。美術館を取り囲む景観も含めて素敵だとうれしくなります。ゆっくり心を鎮めて美しいものに触れたいですね」
信楽(しがらき)の山中にあるMIHO MUSEUMは世界的な建築家・I.M.ペイによる周囲の自然を取り込んだ設計がすばらしい。「ここでぜひ観たいのが古代美術のコレクション。《隼頭神坐像》は古代エジプトで御神体として祀られていたもの。作品自体に強い力を感じます」