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ピザイオーラのレシピ【川津幸子さんの定番料理】

「家庭料理の香りと味は、幸福な記憶になる」とは、料理家・小林カツ代さんが生前残した言葉。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。

撮影・青木和義 文・新田草子

ピザイオーラ

ピザイオーラのレシピ【川津幸子さんの定番料理】

ディナーのメインを張れる、イタリア風ごちそうパスタ。

「トマトや黒オリーブなど、ピザに使われる食材が入っていることからこの名が。これも20年ほど前に、ロンドンの料理書専門書店のキッチンで実演していたシェフに教わったものです。徳用の牛肉でおいしく作れて、ボリュームたっぷり。男性にも喜ばれますよ」

【材料(4人分)】
牛切り落とし肉300g 黒オリーブ16粒 トマト缶1缶 スパゲッティーニ320g にんにく2かけ ドライオレガノ小さじ1 ケッパー大さじ2 イタリアンパセリ適量 オリーブオイル大さじ2 塩・こしょう各少々

【作り方】
1.牛肉は、軽く塩、こしょうをふる。黒オリーブは輪切りにする。
2.鍋にオリーブオイルと半分に切ったにんにくを入れて火にかける。にんにくがきつね色になったら牛肉を入れて全体を香ばしく焼き、取り出す。
3.2の鍋にトマト缶を入れ、オレガノ、ケッパー、黒オリーブ、塩小さじ3/4を加えて10分ほど煮る。
4.スパゲッティーニは表示どおりに茹でる。
5.3に牛肉を戻し入れてさっと温め、茹でたてのスパゲッティーニを加えて和え、器に盛る。刻んだイタリアンパセリを添える。

【コツ!】

牛肉は先にさっと焼いておく。同じ鍋にトマトの水煮を入れ、こびりついた焦げをこそげながらソースを作る。
牛肉は先にさっと焼いておく。同じ鍋にトマトの水煮を入れ、こびりついた焦げをこそげながらソースを作る。
 「家族が喜ぶから繰り返し作る。20年来の定番もたくさんあります」
「家族が喜ぶから繰り返し作る。20年来の定番もたくさんあります」

川津幸子(かわつゆきこ)さん●福岡県出身。編集者を経て、料理研究家に。「家族や友だちが『おいしい』と言ってくれるから作る回数が増えて、それが自然と定番になっていくんですよね」。今回のラインナップも、「息子からのヒアリングを経て決まりました」。「100文字レシピ」シリーズほか、著書多数。

『クロワッサン』1005号より

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