その時の研修先が、熊本の有機生姜の生産者。たから農園も生姜が名物だ。そして、その研修中に初めて知ったのが、タネの大切さ。
「固定種を積極的に扱っているのも高田さんの特徴ですよね。知らない野菜に出合えるきっかけにもなります」(細川さん)
「以前は人参は人参、大根は大根としか思っていなかったんです。ところが、品種によって味も形も用途も違う! おもしろい! ただ、個性的でも流通に向かない固定種のタネは、農家が育てるのをやめるとすぐに消えてなくなってしまうから切実なんです。固定種の野菜は身近な絶滅危惧種だと知りました」(和加奈さん)