日々の掃除で見過ごしがちなのが、キッチン家電や部屋の“すみっこ”の汚れ。効率よくきれいにするコツを日本家事代行協会理事の佐和田久美さんに教わった。
「ポイントは洗剤と道具選び、そして汚れを無駄に広げない工夫です。まず洗剤は重曹とクエン酸、エタノールの3つを使い分けます。手あかや油など酸性の汚れにはアルカリ性の重曹を溶かした重曹水を、アルカリ性の水あかには酸性のクエン酸が効果的。エタノールは、操作パネルなど、水分を残したくない部分の掃除に向いています。さらに、重曹水は温度とともにアルカリ度が上がるので、その性質も利用して」
いずれも自然素材なので、キッチン家電にも安心して使える。
あると便利なのは、こんな道具。
●重曹・・・油や手あか汚れに幅広く効く。水1カップに大さじ1を溶かし、重曹水にして使う。
●金属スポンジ・・・繊維状の金属を織り込んだスポンジ。魚焼きグリルなどのこびりつきを落とすのによい。
●両端ブラシ・・・硬い毛と柔らかい毛が付いたブラシ。汚れの度合いや掃除する場所の材質で、使い分ける。
●刷毛・・・掃除機をかける際、ごみを掻き寄せるのに便利。幅、5〜6㎝のものが使いやすい。
●歯ブラシ・・・歯ブラシの首の部分をアルミホイルで包み、背のほうからライターで数秒炙り、首を曲げる。角度がつくと、隅を掃除する時に力を込めやすい。
●割り箸ヘラ・・・丸みのある割り箸の、天(頭)の部分を薄く削り、ガラスなどの汚れのこびりつきをこそげるヘラに。箸先は尖らせて、隙間の汚れの掻き出しに。
◆トースターのすすや焦げつきも、金属繊維のたわりですっきり。