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大人のストレス対策。ツボ刺激は、どこでも簡単に出来る“気持ちのケア法”。

体の不調だけではなく、メンタルにも効果的なツボ刺激。
現代人を悩ますストレスには、場所を選ばずにできる末端マッサージがおすすめです。

撮影・青木和義  ヘア&メイク・高松由佳 文・小沢緑子

左:柳本真弓さん 目白鍼灸院 院長 右:平澤まりこさん イラストレーター
左:柳本真弓さん 目白鍼灸院 院長 右:平澤まりこさん イラストレーター

日頃からリラックスするために半身浴や気功、瞑想などを取り入れているというイラストレーターの平澤まりこさん。鍼灸師の柳本真弓さんが誌上カウンセリングしました。

平澤まりこ(以下、平澤) 30代半ばくらいに、体のケアは怠れないことに気づいて自分なりの方法でいろいろ取り入れてはいるのですが。

柳本真弓(以下、柳本) ツボ刺激も、“日常的な気持ちのケア法”になりますよ。平澤さんはどんなときにストレスを感じますか?

平澤 たまに慣れない書類仕事をするときとか(笑)。あとストレスとは言えないかもしれませんが、ふとしたことがきっかけで気持ちがざわつくことも。

  「心地いい、が一番です。」(柳本さん)  「コツはありますか?」(平澤さん)  / 今回紹介するツボマッサージは外出先でもできるものばかり。「予防的に行うのもおすすめ。『心地いい』を目安に行ってください」(柳本さん)
「心地いい、が一番です。」(柳本さん) 「コツはありますか?」(平澤さん) / 今回紹介するツボマッサージは外出先でもできるものばかり。「予防的に行うのもおすすめ。『心地いい』を目安に行ってください」(柳本さん)

柳本 仕事や人間関係だけでなく、日々の些細な出来事もストレスの引き金になるんですよ。たとえば偶然ニュースで目にしたものに心が揺らいだり、季節の変わり目の急激な気温や湿度の変化も、人によっては大きなストレスになります。

平澤 今回教わる体の末端にあるツボは、どんなふうに効くのですか?

柳本 東洋医学では、ストレスによって体の中を流れるエネルギーが滞ると症状が出ると考えます。その巡りをよくするために使うのがツボで、特に頭、手、足にあるツボは“脳”を介して作用するため、メンタルにいい影響を与えてくれるんです。たとえば頭部なら耳の下の「安眠(あんみん)」のあたりはストレスを受けるとガチガチに固くなる人が多く、刺激すると首や肩がラクになるだけでなく、自律神経が整って興奮していた脳が鎮まってきます。

平澤 たしかに揉むと気持ちいいです。手のツボも気になります。イラストを集中して描いているとすごく凝るので。

柳本 指先にある「十宣(じゅっせん)」は、爪の先で刺激すると熱が放出されて高ぶった気持ちが収まります。手首にある「神門(しんもん)」もユニーク。気持ちがざわつくときはなでてあげると落ち着きますよ。

平澤 ツボをなでるのは初めてです。

柳本 揉んだり押す以外にも、効果的な刺激法がいろいろあるんですよ。

平澤 足ではどれがおすすめですか?

柳本 効果がわかりやすいのは足裏の「湧泉(ゆうせん)」で、刺激すると気持ちに余裕が出てきてどーんと構えられるようになります。膝下の「足三里(あしさんり)」から足首までを軽く叩くのもおすすめ。落ち込んだときなど、エネルギーが補えます。

平澤 まだ少ししか試していないのに体がポカポカしてきました。こんなにすぐに実感できるなら、日々取り入れたらいい効果が期待できそうですね。

柳本真弓(やなもと・まゆみ)さん●目白鍼灸院 院長。中医学理論に基づいた鍼灸と、リンパドレナージに精通。テレビやラジオ番組などでも活躍。『心が弱ったときのツボストレッチ。』など著書多数。

平澤まりこ(ひらさわ・まりこ)さん●イラストレーター。装画や広告のほか、版画の制作に力を入れる。著書に『旅とデザート、ときどきおやつ』、エッチングで描いた『ミ・ト・ン』(小川糸さんとの共著)など。

『クロワッサン』1020号より

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