「片づけるのに時間と労力がかかるという人は、収納場所が分散していて、生活動線と合っていないのでは」
井田さんはそう分析する。たとえば外出時のバッグや持ち物を、井田さんはLDKに収納している。こうすれば、帰宅後リビングに直行しても、その場で荷物を片づけられるので、「後で」と置きっぱなしにすることがない。
楽に片づけるためのコツはもう2つ。定位置と定数を決めておくことと、ひと目で全体が見渡せるようにすることだ。「何が、どこに、どれだけあるか」を把握できていれば、ストレスもぐっと減る。
「家族の成長や生活の変化によって、快適なモノの量や置き場所も変わります。日常の中で感じる不便を見逃さず、常にアップデートすることも大事です。『まだスペースがあるから入れよう』と収納場所の容量にふりまわされず、自分自身の生活の物差しで整理整頓を考えていけるといいですよね」