【栗きんとん】気負わず、丁寧に。今作りたいのはこんなおせち。
年末にさっと作れて味わいは一級。正月を華やかに彩り、軽やかに食べきれる。そんな理想のおせちを、牧田敬子さんに教わった。
撮影・高杉 純
【栗きんとん】人気の栗きんとんは奥行きのある甘味で。
「さつまいもだけのきんとんも美味しいけれど、やはり栗の特別感は喜ばれます。みりんで甘さだけでなく味わいをプラスして」
いもを裏ごしするとより滑らかになる。くちなしで鮮やかに色付けをするのもお正月ならでは。
【材料(9個分)】
さつまいも(なると金時)200g、くちなしの実1個、栗のシロップ煮(市販)3個、みりん大さじ1、塩ごく少々、黒いりごま適量
【作り方】
1. さつまいもは皮をむき、2cm弱の厚さの輪切りにする。
2. 栗は粗みじん切りにする。
3. さつまいもを鍋に入れて水をかぶる程度に注ぐ。くちなしの実に切り目を入れて加え、弱火で竹串がすっと通るまで柔らかく茹でる。茹で汁を100mlとっておき、さつまいもは汁気をきる。
4. さつまいもが熱いうちにマッシャーでつぶす。
5. 鍋にさつまいもと、茹で汁を入れ、栗、みりん、塩を加えて弱めの中火にかける。フツフツし始めたら弱火にし、鍋底から混ぜながら適度な固さになるまで煮詰める。バットに移して冷まし、9等分する。
6. ラップフィルムに等分したさつまいもを置き、ごまを上にのせ、茶巾形に整える。
※材料はすべて作りやすい分量です。
牧田敬子(まきた・いつこ)●料理家。美しく丁寧な料理は読者にも人気。また、食と器の相性にも一家言を持ち、料理撮影では器のスタイリングも手がける。
『クロワッサン』987号より
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