『贋作(にせさく) 桜の森の満開の下』は、坂口安吾の「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を主な下敷きに野田秀樹さんが描き下ろした戯曲。1989年に「劇団 夢の遊眠社」によって初演後、1992年、2001年と再演を重ね、2017年には歌舞伎として上演されたほどの野田作品の金字塔です。
野田さんはリリースに寄せたコメントで、本作について「私の中で、もはや古典」とした上で、「『自分を褒めてあげげたくない』気持ちで、この自分の中の古典を、再演しようと思う。すなわち、アラを探し、若い頃の稚拙さと向き合い、挑みかかり、コテンコテンにしてやろうと思っている。」と語っています。
野田さんが「考えうる限り最高のキャスト」と絶賛する出演者は、耳男役に妻夫木聡さん、夜長姫役に深津絵里さん、マナコ役に古田新太さん、オオアマ役に天海祐希さん、早寝姫役に門脇麦さんなど実力派俳優が勢揃い。
女優の天海祐希さんが宝塚退団後初めて男役に挑戦することや、日本を飛び出してパリでも公演することなどがニュースを賑わせている話題の舞台。チケット発売を前に、この春行われた制作発表記者会見の模様も今後続けてレポートしていきます。お楽しみに!