くらし

【お金だけに頼らない知恵】柳本あかねさんの快適な小さな住まいを拝見。

  • 撮影・三東サイ 文・後藤真子

暮らし方に合わせて、 本当に欲しいものだけを。

(左)廊下にある狭いキッチン。小さな道具をそろえることで使い勝手よく。(右)料理をする日は、使う分だけの食材を買う。玉葱は1個、卵は4個。

「仕事からここに帰ってくると、ほっとするね、と夫と話しています」

目指す暮らしや、ライフスタイルに合わせて、本当に欲しいものや必要なものと、なくてもいいものを冷静に考えてみる。思いこみはいったん横に置いておき、新しい目で見直す。いわば暮らしの棚卸しを行って、いまの自分たちにぴったりの住まいを手に入れた。そのセオリーは、こまごまとしたものの管理にも反映されている。
「平日は不規則なので休日以外はほとんど家で食事をしません。だからキッチンはコンパクトでいいんです」

食材の買い出しは休日だけ。毎日作るわけではないから、その日使う分だけを買い、買い置きはしない。少量ずつ買うと、まとめ買いより割高ではあるけれど、1回の出費は低くなりいつも新鮮なものを食べられる。使わない食材にお金を払うこともなくなって、結果的に節約にもなっている。

冷蔵庫はすぐ使う食材と、少量サイズの調味料を入れるだけ。狭いキッチンの使い勝手を向上させるため、道具もミニサイズを選んで、数を絞った。鍋類は直径18㎝のル・クルーゼの片手鍋と小さいフライパンだけ。ご飯もル・クルーゼで炊いている。食器もカトラリーも2人分。食器は食事したあとに小型の食洗機に入れてしまえば、洗浄のあと乾燥のための水切りカゴが不要になり、すっきり片づく。
「料理も後片づけも簡単なので、たまにする料理が楽になったし、夫も気軽に手伝ってくれるようになりました」

部屋の居心地がいいので、週末に家で作って食べる日が増えたため、外食費も減った。

(左)食材は買い置きしない。醤油など常備している調味料は少量タイプ。(右)省スペースの縦型2口コンロ。鍋とフライパンは小さめが使いやすい。
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